醤油と医療について
醬油は、微生物の働きによって調味料として使用されています。
そして主原料は、大豆と小麦です。
麹菌、乳酸菌、酵母などの働きがあります。
さらに健康に役立つ殺菌作用、抗酸化作用も注目されています。
特に血圧対策や抗アレルギー作用などの成分も含まれています。
目次
醤油と医療について
醤油は、万能調味料です。
➀高血圧対策
血圧を下げる働きがあります。
醬油は、食塩の排出に作用するアミノ酸、マグネシウム、カリウムが豊富です。
そして食塩1g(大さじ1/5です)は、醤油小さじ1杯の食塩分に相当します。
さらに高たんぱく質の魚、豆腐、肉、納豆、マグネシウムやカリウムが豊富な野菜と一緒に
摂取する事で、血圧の上昇の抑制に繋がります。
ちなみに、血圧を下げるアミノ酸であるニコチアナミンと
色の成分であるメラノイジンが含まれています。
⓶殺菌作用
醬油は、食品の腐敗や食中毒などの細菌類の増殖を抑制する働きがあります。
食中毒菌(黄色ブド球菌、病原性大腸菌などです)の増殖を抑える静菌作用があります。
病原菌(コレラ菌、チフス菌、パラチフス菌などです)を死滅させる事や
増殖抑制作用も含まれています。
➂糖尿病対策
醬油は、メラノイジンによる食後の血糖値の上昇を抑制する作用があります。
糖分(デンプンなどが消化吸収されたモノです)が血液に入って、血糖値を上げます。
食後の血糖値の急激な上昇によって、糖尿病リスクに繋がります。
つまり、醤油は血糖値の上昇を緩やかにする調味料です。
さらにメラノイジンは、すい臓から生成されるトリプシン(蛋白質分解酸素です)を阻害します。
消化作用が阻害される事で、すい臓の機能が向上します。
最近は、癌細胞の増殖抑制も期待されています。
現在、6人に1人が糖尿病及び糖尿病予備軍です。
➃免疫力の向上
醬油は、麹による蛋白質分解酸素で半年以上の長期に渡って分解されます。
免疫学的にアレルゲンの元である大豆や小麦は、アレルギーに対して安全な食品です。
さらに醤油の発酵は、免疫力を高める作用があります(ペクチン様多糖です)。
ちなみにペクチン様多糖は、レモンの皮やリンゴなどに含まれている
ガラクツロン酸に関連した食物繊維です。
しょうゆは、大豆に含まれているペクチンが麹菌の酸素によって分解した物質です。
⓹相乗効果
醬油は、ニコチアナミン、フラノン、ショウユフラボン、メラノイジンなどの有効成分があります。
有効成分の組み合わせによる相乗効果が大きいです。
他の食品の有効成分(具体例は、焼き魚のドコサヘキサエン酸やエイコサペンタニン酸です)と
醤油の有効成分と組み合わせる事で、
作用が増大して相乗効果に繋がります。
ちなみに納豆の場合は、イソフラボンやビタミンKが含まれているので相性が良いです。
⓺がん対策
醬油は、活性酸素と酸化を抑制する働きがあります。
香り成分であるフラノン類(HMF、HEMFなどです)と加熱でできる色の成分であるメラノイジンです。
そして活性酸素は、細胞の遺伝子を酸化して傷をつけます。
つまり、癌や生活習慣病の原因に繋がります。
さらにメラノイジンは、遺伝子を傷つける作用を抑えます。
胃がんを起こすニトロソアミンの生成も抑制します。
⓻動脈硬化対策
醬油は、ポリアミンのスペルミジンによって血液中のコレステロールの値を改善します。
そしてスペルミジンは、血管壁の内側の細胞にマクロファージやリンパ球などの細胞が付着します。
その後、動脈が硬くなる事を防止する働きがあります。
色の成分であるメラノイジンは、コレステロールを下げる作用もあります。
⓼白内障対策
高齢者に発生する事が多い病気です。
さらに白内障は、眼の水晶体(レンズです)が濁って視力低下に繋がります。
醬油は、香気成分であるフラノンによって白内障の進行を抑える事ができます。
加齢による原因もあるので、抑止力に期待できます。
⓽消化吸収
醬油は、胃液の分泌を促進します。
具体例は、ご飯です。
白米に含まれている鉄分の吸収が3.5%(パーセントです)から11.4%に促進されます。
さらにメラノイジンは、ミネラルを吸収する作用があります。
醤油のメラノイジンについて
排泄物が腸にとどまる時間を短縮化します。
つまり、便秘改善に繋がります)
腸内で乳酸菌が増加する手助けとしても活用できます。
つまり、善玉菌の増加に繋がります。
醤油のショウユフラボンについて
ヒスタミンの生成関連の酸素の働きを阻害します。
茶に含まれているカテキンと同様な効果があります。
つまり、ヒスタミンによる病気の治療や予防に期待できます。
さらにエストロゲン(女性ホルモンです)と同様な作用もあります。
乳がん、子宮がん、更年期障害などの女性特有の病気の予防に繋がります。