牛乳の基礎知識

牛乳の成分規格は、食品衛生法に基づく『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令』によって、

牛乳業界が自主的に規制する飲用乳の表示に関する公正競争規約で定められています。

そして使用する原材料の違いで牛乳製品は、3つに分類されます。

生乳のみを使用するタイプ、生乳と乳製品を使用するタイプ、

生乳・乳製品・乳製品以外のモノを使用するタイプです。

さらに乳及び乳製品の成分規格等に関する省令は、

1956年12月27日に公布した乳等省令です。

目次

牛乳の基礎知識について

牛乳は、生乳のみを使用しているモノです。

生乳に水や添加物を混ぜたり、成分を除去する事を一切していないです。

基本的に無脂乳固形分が8.0%(パーセントです)以上、乳脂肪分が3.0%以上です。

一般的に市販牛乳は、無脂乳固形分が8.3%以上、乳脂肪分が3.5%以上がほとんどです。

無脂乳固形分は、牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分です。

乳脂肪分は、牛乳に含まれている脂肪です。

 

食品生成法の規定は、生乳をそのままで販売する事ができません。

そして、許認可を受けた工場で細菌や抗生物質の検査を受けます。

さらに、生乳を加熱殺菌して瓶や牛乳パックに詰めて消費者に届けます。

ちなみに生乳は、乳牛から搾ったままの何も加えていない乳です。

牛乳の種類について

①成分調整牛乳

生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどの1部を除去して成分調整したモノです。

ちなみに、生乳のみを使用しているタイプです。

 

②低脂肪牛乳

牛乳から乳脂肪分のみを除去して0.5%以上・1.5%以下にしたモノです。

タンパク質やカルシウムなどの割合は、牛乳と変わりません。

ちなみに、生乳のみを使用しているタイプです。

 

③無脂肪牛乳

牛乳からほとんどの乳脂肪分を除いて0.5%未満のモノです。

ちなみに、生乳のみを使用しているタイプです。

 

④加工乳

生乳を主原料として脱脂乳、脱脂粉乳、クリーム、

バター、濃縮乳などの乳製品を加えたモノです。

基本的に濃厚式と低脂肪式があります。

ちなみに、生乳と乳製品を使用しているタイプです。

 

⑤乳飲料

乳固形分(牛乳中の水分を取り除いた成分です)が3.0%以上のモノで、

栄養強化品(カルシウムや鉄分などのミネラル、ビタミンなどです)を加えたモノ・

乳糖分解品(乳糖を酸素で分解したモノです)を加えたモノ・

嗜好品(コーヒー、果汁、甘味などです)を加えたモノです。

具体例はコーヒー牛乳、フルーツ牛乳などです。

ちなみに、生乳・乳製品・乳製品以外のモノを使用しているタイプです。

 

⑥特別牛乳

通常の牛乳製品よりも乳等省令の規格や基準が厳しいモノです。

一般的な市販では、販売されていない牛乳です。

牛乳製品の規格について

種類別 無脂乳固形分 乳脂肪分 乳固形分 細菌数(1㎖当たりです) 大腸菌群
牛乳 3.0%以上 8.0%以上 - 5万以下 陰性
成分調整牛乳 - 8.0%以上 - 5万以下 陰性
低脂肪牛乳 0.5%以上・1.5%以下 8.0%以上 - 5万以下 陰性
無脂肪牛乳 0.5%未満 8.0%以上 - 5万以下 陰性
加工乳 - 8.0%以上 - 5万以下 陰性
乳飲料 - - 3.0%以上 3万以下 陰性

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