ワインの産地について
ワインが誕生して発達する事は、偶然ではないです。
そして、フランスのブルゴーニュ地方のコート・ドールは、黄金の斜面があります。
葡萄畑の理想形は、テロワールです(土地の様々な自然条件をまとめたフランス語です)。
具体例は気温、日照時間、土壌、風向きなどです。
さらに赤道直下以外は、日光が斜めから差すので
畑の角度が太陽に平行になるように日照量を確保しています。
ちなみに葡萄の聖地は、ヨーロッパ諸国です。
目次
ワイン料理について
ワインは、葡萄発酵したアルコール品です。
葡萄の質がそのまま製品の質になります。
つまり、同じ畑でとれたブドウでも微妙な個体差があります。
高級ワインは、わずかな差も考慮して醸造を行います。
世界の葡萄の約70%(パーセントです)程度は、ヨーロッパ産です。
ほとんどがワイン用のブドウです。
そして葡萄は、他の植物よりも場所を選ばずに育成できる作物です。
しかし、質が問われるワイン用葡萄の産地は、
北半球と南半球のそれぞれ年平均気温10℃(度です)〜20℃程度の
等温泉に狭まれた地域に集中しています。
葡萄は、十分な日照時間が必要です(1年を通じての日照時間が長い事です)。
高緯度地域の場合は、斜め上から差す日光を最大限に浴びる為に畑が傾斜している事が多いです。
降水雨は、少ないほど充実したブドウになりやすいです(乾燥した気候が向いています)。
土壌は、水はけの良い痩せた土地が向いています。
地中深く根を張って、土中のミネラル(栄養分です)を吸収します。
ワイン料理について
①十分な日照時間
光合成によって色づきや糖度を高めます。
生育期間中に1250時間〜1500時間の日照が必要です。
特に開花期、果実の着色期、成熟期が重要です。
②気温の寒暖差
暖かい日中に光合成で生産された糖分は、よるが寒ければ消費されずに蓄えられます。
つまり、濃厚な葡萄になります。
気温差が大きいと、生成物質も異なります。
香味に複雑さが生じます。
③水はけ、雨が少ない
水分を溜め込まない砂状の土壌が適しています。
表土近くに水分が十分にあると、
葡萄が水分を吸収して地中深くまで根が伸びない事があるからです。
④土地が痩せている
栄養分が豊富な畑は、樹木としての葡萄が向いています(肥天な土地は、根を伸ばせないです)。
しかし、ワイン用葡萄は適用していません(深く根を張るからです)。
土中深い範囲から微量成分を吸収する事が重要です。
ワインの条件について
①緯度、標高
同じ緯度でも標高によって気温が異なります。
標高が高いほど1日の寒暖差が大きいです。
②収穫月
北半球は、09月です。
南半球は、03月です。
収穫月の多雨は、ブドウが腐る原因に繋がります。
③平均気温
北半球の1番暑い月の平均気温は、07月です。
南半球の1番暑い月の平均気温は、01月です。
葡萄の生育期間中の気温の基準になります。
④年間降水量
毎月の平均降水量の合計値です。
ワイン用ブドウに適した量は、500mm(ミリメートルです)〜900mmです。