カンピロバクターについて

まな板や包丁などを介してカンピロバクターに感染する可能性があります。

そしてカンピロバクターは、S字風のベン毛を持った運動性がある細菌です。

主に動物の腸内に生息している常在菌で有名です。

昭和時代、家畜の流産や腸炎の原因菌として知られていました。

カンピロバクターについて

カンピロバクターは、グラム陰性で螺旋状に湾曲した形態を示す細菌の総称です。

別名は、給食菌です。

 

一般的に嫌気性細菌です。

しかし、酸素濃度3%(パーセントです)程度〜15%程度で増殖する事があります。

サイズ感は、0.2μm(マイクロメートルです)程度×5.0μm程度です。

発育温度は、37℃(度です)程度〜43℃程度です。

主な生息場所は、牛・豚・鶏・羊・犬・猫などの動物の消化管内です。

特に鶏は、保菌率が高いです。

 

1970年代、胃腸炎を引き起こした人間からカンピロバクターが検出されました。

1982年、厚生労働省はカンピロバクターを

食中毒病因物質(食中毒菌です)として指定しました。

現在は、人間に感染する病原菌として認知されています。

つまり、カンピロバクター症(人間や家畜の感染症です)の原因に繋がります。

 

鶏肉は、カンピロバクターによる食中毒の原因に繋がりやすいです。

基本的にカンピロバクターは、低酸素の環境でしか増殖できないです。

さらに、乾燥も弱いので室温の空気中に死滅します。

つまり、加熱調理で殺菌が可能です。

しかし、病原菌が人に感染する時は10万個以上が体内に侵入する必要があります。

 

カンピロバクター自体は、数百個程度の少数で感染します。

特に鶏の肝臓まで侵入する厄介な細菌です。

加熱をしないで鳥刺しを食べる時は、要注意です。

カンピロバクターが残っている事が多いので、感染する可能性が高いです。

特に鶏肉料理で使用した包丁やまな板などを通じて、

他の食品にカンピロバクターが伝染する二次汚染が起きる場合もあります。

つまり、飲食店は衛生管理の重要性が求められています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です