鮪の仕組みについて
鮪類は、サバ科に属している魚の総称です(主にマグロやカツオなどです)。
大きな特徴は、魚の中で体が大きいです(魚食性です)。
そして大きな体を維持していく為には、魚を食べ続ける必要があります。
つまり、餌である魚以上の速いスピードで捕食していきます。
広い海域で獲物を探していくので、持続性と遊泳力も必要です。
目次
鮪の仕組みについて
①体が紡錘型・尾鰭が強靭
鮪は、魚体の前方と後方で圧力差が生じます。
つまり、身体を押し出す力が発生します。
そして、強靭な尾びれによって強い推進力を得ています。
②体温が高く保つ事ができる
通常の魚の体温は、ほとんど水温と同じです。
しかし、マグロの体温は水温よりも数℃(度です)程度〜数十℃程度高いです。
具体的に23℃程度〜28℃程度です。
体温が高い事で運動エネルギーを得やすい構造になっています。
③赤色の筋肉質
泳ぐ力は、鰭によって加減が変わります。
そしてヒレは、筋肉の収縮で動きます。
さらに赤身の魚は、酸素を取り入れて収縮します。
酸素を供給し続ける事で繰り返して収縮できます。
つまり、マグロは長時間泳ぐ事が可能です。
ちなみに、赤い筋肉が赤色筋、白い筋肉が白色筋です。
推進力の仕組みについて
体の前縁である頭部は、水の渦ができないです。
しかし、体の後縁である尾びれは水の渦が生じます。
渦ができない場所は流速が速く、水圧が小さいです。
渦ができる場所は、流速が遅く、水圧が大きいです。
つまり、圧力は魚体の前部が低いです。
後部が高い状態になるので、圧力差で魚体を前方に押し出す事ができます。
体温を保ちやすい仕組みについて
鮪の体温が10℃高くなると、筋肉の伸び縮みは約3倍程度になります。
つまり、同じ筋肉で3倍の力を得ます。
通常の魚は、鰓で熱交換をします。
しかし、マグロは筋肉の中を走行する血管系が発達しているので
動脈と静脈が網目状になっています。
絶えず温まった静脈血の熱が動脈血に移行して、循環していきます。
つまり、筋肉は温かく保つ事ができます。
ちなみに、鮫も同様の仕組みで体温を高く保つ事が可能です。
長時間泳ぐ事ができる仕組みについて
マグロは、水中の酸素を十分に取り込む事で長時間泳げます。
そして金魚の場合は、長時間泳げないです。
鰓蓋を動かして水を飲み込んでいては間に合わないからです。
つまり、鮪は口を開けっ放しで飲水して鰓に水を流し込む為に泳ぎます。
基本的に泳ぎ続ける事が義務付けられています。
鯖や鰯などの魚類も同様に一生泳ぎ続ける必要があります。
泳ぎを止めてしまうと、酸素不足で死んでしまうからです。
しかし、白身の魚(鮃です)は白色筋の収縮で酸素が必要ないです。
瞬発的な泳ぎに適しています(長時間泳げないです)。
つまり、餌が来た時にすぐに食い付く事ができます。
白身の魚は、無酸素状態でグリコーゲン(動物デンプンです)が分解される時の
エネルギーを使用して筋肉を収縮させています。
乳酸が蓄積される所をグリコーゲンに変えます(変える際に酸素を使用します)。
つまり、乳酸が溜まっていくと有毒になるからです。
構造的に短時間に複数回収縮を繰り返す事ができないです。
