ノロウイルスについて
アルコール消毒が効きにくいウイルスで有名なノロウイルスは、
生牡蠣を食べる時に要注意です。
小型球形ウイルスとして、食中毒を引き起こす事で知名度があります。
そして細菌が原因の食中毒が夏に多い事に対して、
低温や乾燥を好むので冬に流行する傾向が高いです。
目次
ノロウイルスについて
ノロウイルスは、一般的な胃腸炎の原因である感染症です。
冬に多発する感染力が高いウイルスで有名です。
アルコールや加熱などの消毒が難しいので、集団食中毒を引き起こす可能性があります。
特に乾燥や熱に強く、自然環境下で長時間活性状態を保ち続けられます。
大きな特徴は、少量のウイルスで感染していく事です。
サイズ感は、30nm(ナノメートルです)程度です。
主な生息場所は、人間の消化管、河口付近の2枚貝の内部などです。
飛沫感染や接触感染などで伝染していきます。
ノロウイルスは、タンパク質や脂質で形成したエンベロープがないです。
つまり、消毒薬が効きにくいです。
アルコール消毒に耐性があります。
●エンベロープは、単純ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、
ヒト免疫不全ウイルスなど1部のウイルス粒子に見られる膜状の構造です。
少量のウイルスで感染や発症するので、ノロウイルスに汚染された牡蠣を十分に
加熱せずに食べたり、感染者の嘔吐物に触れたりすると、感染する傾向があります。
下痢、嘔吐などの症状に繋がります。
そして嘔吐や下痢などの行為は、胃腸内で増殖した
ウイルスを外部に出そうとする体の防御反応です。
ノロウイルスの予防策について
①十分な加熱です。
一般的に85℃(度です)程度〜90℃程度・90秒以上の加熱が必要です。
しっかり加熱調理する事が重要です。
②入念な手洗いです。
調理前は、手をしっかり洗います。
嘔吐や下痢などがある人は、調理や料理をしない方が良いです。
③入念な洗浄です。
まな板や包丁などの調理器具は、こまめに洗って消毒します。