ナチュラルチーズについて
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱溶解して
乳化させる事によって作られるチーズです。
基本的にチェダーやコルビーなどが原料です。
そして一旦生成されたナチュラルチーズを溶かして、再び乳化剤を添加して固めて作られます。
つまり、溶解時に加熱殺菌されているので発酵が止まっています(長期保存が可能です)。
オレンジ色に着色されている場合は、アメリカンチーズです。
目次
ナチュラルチーズについて
ナチュラルチーズは、乳酸菌の微生物の働きで乳を固めて発酵熟成させたチーズです。
網目が粗く、熱を加えると簡単に伸びやすいです。
具体例は、モッツァレラ、カマンベール、ゴーダ、チェダーなどです。
基本的に牛や山羊の乳を発酵させて生産します。
ナチュラルチーズは熱を加えると、溶けます。
カゼインが大半を占めているからです。
強い粘着力があるカゼインに熱を加えると、たんぱく質を形成している
アミノ酸の鎖がほぐれて絡みあるからです。
つまり、糸状に伸びやすくなります。
●カゼインは、リンたんぱく質の1種です。
牛乳に含まれている乳タンパク質の約80%(パーセントです)程度を占めています。
しかし、1度溶けてしまったチーズはアミノ酸の鎖が完全に切れてしまいます。
つまり、再び熱を加えてもとろける事がないです。
プロセスチーズの作り方について
①とろけるチーズ
ナチュラルチーズ→乳化剤を入れて、熱を加えて溶かす事で発酵や熟成が止まっていきます→
熟成度合いや加熱温度を調整して半加熱の状態にします→
たんぱく質の繊維は鎖風に繋がったままです→
加熱して引っ張る事で糸状に伸びやすくなります。
②プレーンチーズ
ナチュラルチーズ→乳化剤を入れて、熱を加えて溶かす事で発酵や熟成が止まっていきます→
しっかり熟成させます→たんぱく質の繊維がほぐれて鎖が完全に切れます→
加熱して引っ張っても伸びにくいです。