食品科学について
人間が生きていく上で重要な食品は、多くの化学物質で構成しています。
食品の安全性や有効性の向上は、科学的追求を採り入れた様々な技術が必要です。
特に食品科学は、多方面の知見や知識が必要になるからです。
生体への影響度が高いので、医学や薬学などの研究計画が求められています。
そして次世代フードは、安全性の確保が顕著に表現できます。
食品生産に有害な化学物質を使用すると、人体の健康を損なう危険性があります。
目次
食品科学について
食品科学は、厳しい規制が設けられています。
厚生労働省の規格によって、フードチェーン(食品供給の流れです)が整備されています。
生産者→生産段階→農畜水産物→食品→加工・流通→消費者です。
①国産品
農林水産省が高三農林水産物の生産・流通・消費の改善を通じた安全確保を行います。
農薬取締法(1948年に制定しました)によって、国内の生産資材の規制を行います。
厚生労働省が国内流通食品の確保をします。
②輸入品
輸出国は、農業部局と輸出検疫担当部局が連携をします。
厚生労働省が輸入検疫を実施します。
食品と添加物の規格基準について
食品名 | 化学物質 | 規格 |
---|---|---|
清涼飲料水 | 鉛、ヒ素、カドミウム | 不検出 |
清涼飲料水 | スズ | 150.0ppm(パーツ・パー・ミリオンです)以下 |
搾汁を含んだ清涼飲料水 | パツリン | 0.050ppm以下 |
粉末清涼飲料水 | カドミウム、鉛、ヒ素 | 不検出 |
粉末清涼飲料水 | スズ | 150.0ppm(パーツ・パー・ミリオンです)以下 |
精米、玄米 | カドミウム、カドミウム化合物 | 0.4ppm以下 |
玄麦 | デオキシニバレノール | 1.0mg/kg(ミリグラムパーキログラムです)以下 |
小豆類 | シアン化合物 | 不検出 |
ホワイト豆、アルタピア豆、バター豆、ライマ豆、サルタニ豆、ペギア豆 | シアン化合物 | 500ppm以下 |
えんどう豆、落花生、そら豆 | シアン化合物 | 不検出 |
生あん | シアン化合物 | 不検出 |
食肉 | 亜硝酸銀 | 0.070g/kg(グラムパーキログラムです)以下 |
鯨肉 | 亜硝酸銀 | 0.070g/kg以下 |
魚肉ハム、魚ソーセージ | 亜硝酸銀 | 0.050g/kg以下 |
たらこ、いくら、すじこ | 亜硝酸銀 | 0.005g/kg以下 |
油脂で処理した即席麺類 | 油脂の酸価 | 3以下 |
油脂で処理した即席麺類 | 油脂の過酸化物価 | 30以下 |
寒天 | ホウ素化合物 | 1g/kg以下 |