表皮ブドウ球菌について
菌が葡萄の房状に集まる性質によって、ブドウ球菌(細菌です)として呼ばれています。
つまり、常在菌です。
そして表皮ブドウ球菌は、基本的に非病原性です。
しかし、体内に侵入して感染症の原因に繋がる事があります。
さらに、肌を守る働きがあります(美肌菌です)。
スキンケアで有名な菌なので人類の貢献度が高い細菌です。
表皮ブドウ球菌について
表皮ブドウ球菌は、肌に潤いを与える善玉菌です。
35に分類されているブドウ球菌の1種です。
主に球菌が不規則に配列した集合体の形をしています。
サイズ感は、0.8μm(マイクロメートルです)程度〜1.0μm程度です。
発育温度は、35℃(度です)程度〜37℃程度です。
主な生息場所は、人間の皮膚表面、鼻の穴などです。
肌に潤いを与えて、老化を抑制する働きがあります。
汗によって肌がアルカリ性に傾くと、黄色ブドウ球菌の悪玉菌が増加していきます。
つまり、肌トラブルの原因に繋がります。
しかし、表皮ブドウ球菌は汗や皮脂を養分として、皮膚を弱酸性にする良性の脂肪酸、
角質層の水分を保つグリセリンを生産していきます。
さらにアミノ酸を主成分とした抗菌ペプチドも生産します。
結果的に悪玉菌の増殖を抑えていく役割を担っていきます。
肌の健康を維持していく為に必要な表皮ブドウ球菌は、石鹸によって除菌されてしまいます。
過度な洗顔や手洗いは、皮膚に悪影響を及ぼしていきます。
つまり、人間は表皮ブドウ球菌を適切に保つ必要があります。