アオカビについて

最も多くの人類の命を救ったカビが青黴です。

そしてアオカビは、細菌の発育を阻害する

世界初の抗生物質『ペニシリン』を発見した事で有名です。

つまり、黄色ブドウ球菌(食中毒、肺炎、髄膜炎などに繋がる起因菌です)に対して有効です。

ちなみにペニシリンは、青黴から精製したモノです。

1928年、イギリス細菌学者として活動していたSir Alexander Fleming

(サー・アレクサンダー・フレミングです)さんによって発見された抗生物質です。

1945年、Sir Alexander Flemingさんはノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

アオカビについて

アオカビは、アオカビ属に属するカビの総称です。

別名は、ペニシリウムです。

不完全菌の1種です。

一般的に300種類以上の青黴が存在していて、地球上に広く分布しているます。

そして青色、緑色、オレンジ色、紫色などの様々な色があります。

発育温度は、20℃(度です)程度〜30℃程度です。

主な生息場所は、世界中の土壌中、人間の住居、食品、衣類などに存在しています。

 

しばらく放置してしまった食べ物が真っ青になる事があります。

特にゴルゴンゾーラチーズは、チーズ内に青いマーブル模様がある場合があります。

実は、アオカビです。

そして、イタリアのロンバルディア州とピエモンテ州にまたがる地域で生産されています。

つまり、イタリアの代表的なチーズの1つです(ブルーチーズの1種です)。

独特な刺激臭がして、チーズ内部に青黴を繁殖させた食べ物です。

 

1920年代、Sir Alexander Flemingさんが黄色ブドウ球菌の研究中に、

偶然培養皿に繁殖したアオカビを発見しました。

青黴の周辺だけ黄色ブドウ球菌がいない事を気付きました。

その後、アオカビの研究を始めました。

黄色ブドウ球菌だけではなく、肺炎球菌に対しての繁殖を抑制する作用も発見しました。

最終的に様々なペニシリン系抗生物質の生成に成功しました。

20世紀、多くの人々の命を感染病から守る事ができました。

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