花火について

煙火筒で打ち上げられた花火は、空中で割薬が爆発します。

時間の経過と共に様々な色に変化していきます。

最終的に光り輝いていきます。

そして色鮮やかな花火の色は、星(火薬玉です)に

詰められた金属の種類によって決まります。

主に上空で外側から徐々に燃えていきます(花火の色が変わる仕組みです)。

目次

花火について

花火は、火薬と金属の粉末を混ぜて包んだモノです。

基本的に火を付けて、燃焼や破裂時の音、火花の色、形状などで演出します。

 

金属は加熱すると、光を出す性質があります。

金属の種類(元素です)によって、光の色が異なります。

つまり、炎色反応です(物質を燃やした時に特定の色の炎になる事です)。

具体例は、ナトリウムが黄色、銅が青緑色などです。

ちなみに花火の主な原料は、ストロンチウム、銅、バリウム、ナトリウムです。

 

金属は、小さな原子が集まって形成しています。

1個の原子に中心が1個の原子核があります。

原子核の周辺は、複数の電子が回っています。

一般的に電子は、決まった道を回ります。

しかし、原子が加熱される事で熱エネルギーを吸収した電子が

外側にある他の道に移動(励起です)します。

新しい道は、原子核から遠い位置なので不安定になります。

つまり、電子は元の安定した道にすぐに戻ってしまいます。

電子が吸収していた熱エネルギーを放出します(放出時が光として肉眼で見えます)。

 

花火が燃えている時の温度は、2000℃(度です)程度です。

熱エネルギーを受け取って別の場所へ移動する電子は、元素によって異なります。

つまり、放出される光エネルギーも違います。

結果的に金属の種類によって、見える光の色が異なります。

花火の仕組みについて

①地面に固定した筒の中の火薬に点火します。

点火後は、花火玉が打ち上がります。

 

②上空で導火線から割薬して、星へ点火します。

 

③星が飛び散って、色を変えながら光輝きます。

江戸時代の花火について

江戸時代の花火は、暗赤色の単色が人気でした。

当時の火薬の主成分が硫黄、哨石、木炭です。

明治時代になると、海外から発色剤が輸入されるようになりました。

色付きの花火が製造されると、洋火として人気になっていきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です