唐辛子について
トウガラシは、Capsicum annuum(カプシカム・アニュームです)が多く伝搬しています。
そして、遺伝的に辛味を発現する辛味種と発現しない甘味種に分類されました。
多くの唐辛子の品種が生み出されています。
江戸時代、野菜ではなくや香辛料として利用する事が中心的でした。
七味唐辛子の原料として利用されていました。
当時の日本は、辛いモノを食べすぎる事は健康的に良くない事として認知されていました。
ちなみに野菜として活用された唐辛子は、甘味種が普及してからです。
目次
唐辛子について
唐辛子は、ナス科植物です。
枝が折れやすいので、枝折れ対策をする必要があります。
有名な鷹の爪は、徐々に着色していくので
成熟した果実を1つずつ収穫していくと品質が良い唐辛子ができます。
一生収穫すると、日焼け果実や着色が進まない果実が混ざってしまいます。
2週間おきに成熟した果実を1つずつ順次収穫すると、品質が向上します。
①Capsicum annuum
具体例はピーマン、パプリカ、鷹の爪、八坊、ハラペーニョなどです。
日本の栽培品種のほとんどを占めています。
②Capsicum frutescens(カプシカム・フルテッセンスです)
具体例は、キダチトウガラシ、キーヌー、プリック、島とうがらしなどです。
③Capsicum chinense(カプシカム・シネンセです)
具体例は、ハバネロです。
④Capsicum baccatum(カプシカム・バカタムです)
具体例は、アヒです。
⑤Capsicum pubescens(カプシカム・プべッセンスです)
具体例は、ロコトです。
主な唐辛子の特徴について
①八坊
大きな特徴は、一斉収穫ができます。
花の着生と着色開始が早いです。
理想的な植え方は、04月程度に苗を植えます。
早く着色した果実の収穫が07月程度〜08月程度になります。
しかし、苗の定植時期が06月程度に遅れてしまうと、生育が遅れます。
秋の低温によって着色が不十分になります。
つまり、低い温度帯は成熟が進行しにくいです。
10月程度に一生収穫する方法が一般的です。
②鷹の爪
大きな特徴は、順次収穫ができます。
開花期が遅いので収穫初期の収量が少ないです。
しかし、12月になると気温が低下して着色が進みます(日照時間が大切です)。
総収量は、八坊よりも多くなる事があります。
日当たりの良い場所で栽培する事が重要です。
建物の陰や北向き斜面の農地などの場合は、
1房当たりの花数が減少して枝ばかりが伸長してしまいます。
つまり、草丈が伸びて台風による強風で倒れる心配性があります。
唐辛子の特徴について
①カプサイシノイド
辛味成分です、ポリフェノールの1種です。
カプサイシンが痛覚を刺激して
脳内神経から痛みを打ち消そうとエンドルフィンが分泌されます。
つまり、強い刺激を求める中毒性に繋がります。
基本的にトウガラシの種子付近の胎座、果実の内側部位にあります。
カプサイシノイド含量と辛さは必ずしも一致しません。
②高い抗酸化作用
唐辛子に含まれているフラボノイドの1つであるテオリンは、
抗肥満、抗糖尿病、抗炎症作用、抗変異源性があります。
しかし、辛味種よりも甘味種の方が多い傾向です。
さらに成熟期は、未熟期よりも減少します。
つまり、乾燥唐辛子よりも野菜の甘長唐辛子の方が抗酸化作用が優れています。
③生活習慣病の予防
唐辛子類の成熟期の赤い色素でカロテノイドの1つであるカプサンチンは、
カロテン以上の高い抗酸化作用があります。
善玉コレステロール(HDLです)と
悪玉コレステロール(LDLです)の酸化を防ぐ可能性があります。
特にカプサンチンは、乾燥過程で紫外線による分解が進んで減少します。
しかし、加熱による影響を受けにくくなるので温かい料理に向いています。
体内に取り込まれやすくなります。
トウガラシとピーマンについて
日本に伝来した唐辛子は、Capsicum annuumの1種のみでした。
しかし、辛味の有無や果実の形によって変わってきました。
ピーマンの消費量が増加して果実の縦径が長い品種と欧米の大果種との交配種が普及しました。
広く栽培される事で甘味種の大果をピーマンとして認知されるようになりました。
①トウガラシ
一般的には、辛味種です。
果実が小さく、辛味があります。
しかし、辛味の程度に大差があるのではっきりとした区別がありません。
②ピーマン
一般的には、甘味種です。
果実が大きく、辛味がないです。
主な唐辛子の特徴について
①八坊
大きな特徴は、一斉収穫ができます。
花の着生と着色開始が早いです。
理想的な植え方は、04月程度に苗を植えます。
早く着色した果実の収穫が07月程度〜08月程度になります。
しかし、苗の定植時期が06月程度に遅れてしまうと、生育が遅れます。
秋の低温によって着色が不十分になります。
つまり、低い温度帯は成熟が進行しにくいです。
10月程度に一生収穫する方法が一般的です。
②鷹の爪
大きな特徴は、順次収穫ができます。
開花期が遅いので収穫初期の収量が少ないです。
しかし、12月になると気温が低下して着色が進みます(日照時間が大切です)。
総収量は、八坊よりも多くなる事があります。
日当たりの良い場所で栽培する事が重要です。
建物の陰や北向き斜面の農地などの場合は、
1房当たりの花数が減少して枝ばかりが伸長してしまいます。
つまり、草丈が伸びて台風による強風で倒れる心配性があります。