ワインの種類について
赤ワインと白ワインは、収穫したぶどうを搾って果汁にしてから、
アルコール発酵する造り方をしています。
そしてワインの産地は、基本的にぶどうの産地と異なっています。
気候や土壌によって、栽培に適した品種と適していない産地があります。
さらにヨーロッパ北部は白ワインの産地、ヨーロッパ南部は赤ワインの産地が多いです。
ちなみに、海流の影響も大きいです。
目次
ワインの種類について
ワインは、ぶどうを利用した醸造酒です。
醸造は、アルコール発酵によって造られる製造手段です。
大きな特徴は、醸造の際に赤黒いぶどうの皮の有無です。
●赤ワイン…主に黒ブドウから造られているワインです。
ぶどうを潰した後、果汁に果皮や種子を漬け込んだまま
アルコール発酵させています。
ワインに果皮の赤い皮が付いていて、
種に含まれているタンニンによって、渋味が生まれます。
●白ワイン…主に白ブドウから造られているワインです。
ぶどうを潰した後、果皮や種子を取り除いて
果汁だけをアルコール発酵させています(ワインに色が付かないです)。
ぶどう本来の風味が際立った味わいが生まれます。
●ロゼワイン…主に黒ぶどうから造られているワインです。
別名は、ピンク色のワインです。
赤ワインと白ワインをブレンドして造るパターンと
黒系や赤系のぶどうから造るパターンなどがあります。
色合いも淡いモノから濃いモノまで様々です。
●スティルワイン…醸造方法によって分類されたワインです。
炭酸ガス(二酸化炭素です)による発泡性がなく、静かなワインです。
●スパークリング・ワイン…炭酸ガスを多量に含んでいる発泡性のワインです。
スティルワインを2次発酵させるパターンと
スティルワインに人工的に炭酸ガスを注入するパターンなどがあります。
●フレーバードワイン…スティルワインに独特な風味を付けたワインです。
別名は、混成ワインです。
スパイスやフルーツなどを漬け込んだり、果汁や蜂蜜などを加えたりします。
●フォーティファイドワイン…アルコール度数を上げたワインです。
別名は、酒精強化ワインです。
スティルワインの醸造過程でブランデーを加えたりします。
保存性が高く、航海向けのワインとして重宝されていました。
赤ワインと白ワインの違いについて
赤ワインと白ワインの大きな特徴は、醸造の際に赤黒いぶどうの皮の有無です。
赤ワインは、ぶどうの皮や種を果汁と一緒に発酵させます。
皮や種から溶け出した特有の赤い色と渋味が生かされています。
皮が赤黒い黒ブドウ品種が多いです。
白ワインは、ぶどうの皮や種を取り除いて果汁のみを発酵させます。
ぶどうの果汁がそのまま生かされています。
皮が黄緑色の白ブドウ品種が多いです。
赤ワインの造り方について
①ぶどうを収穫して、品質によって選別します。
②ブドウから枝の部分を取り除いて潰していきます。
③皮や種とともに果汁を発酵します。
④ワインによっては、発酵中や発酵前後に皮や種を果汁に漬け込みます(かもし作業です)。
⑤果汁と固体(皮や種などです)に分けます。
⑥マクロクラティック発酵をします。
ワインに含まれているリンゴ酸を乳酸菌の働きで乳酸に変えます。
酸味が穏やかになって、まろやかになります。
⑦樽やタンクなどに寝かせます。
⑧濁りや固形物などを除去して品質を安定させます。
⑨瓶詰めと瓶を熟成させます。
⑩出荷されます。
白ワインの造り方について
①ブドウを収穫して、品質によって選別します。
②ブドウから枝の部分を取り除いて潰していきます。
③果汁から皮や種を取り除きます。
④果汁だけを発酵します。
⑤マクロクラティック発酵をします。
白ワインの場合は、行うタイプや行わないタイプがあります。
⑥タンクや樽などに寝かせます。
⑦固形物や濁りなどを除去して品質を安定させます。
⑧瓶詰めと瓶を熟成させます。
⑨出荷されます。