養殖の仕組みについて
土用の丑の日で有名な鰻は、日本人にとって馴染み深い食べ物です。
そして日本の場合は、ニホンウナギがあります(ウナギ目ウナギ科ウナギ属の魚です)。
現在は、鰻のほとんどが川や海などで採捕した稚魚である
シラスウナギを養殖で育成した養殖ウナギです。
ちなみに土用の丑の日は、暑さに規模強い毎年07月20日程度〜毎年08月07日程度です。
目次
養殖の仕組みについて
鰻は、ウナギ科ウナギ属に属する魚類の総称です。
①夏の新月に合わせて、西マリアナ諸島の深海付近で産卵します。
北赤道海流に乗りながら、台湾(日本近海です)や
フィリピン(ミンダナオ海流です)に向かいます。
②海流に乗って成長しながら日本近海へ移動します。
シラスウナギを捕獲していきます。
その後、黒潮に乗りながら日本近海に向かいます(太平洋側です)。
③海から日本の川に移動して、川で5年程度〜10年程度暮らします。
④秋になると、雨で川の水が増えます。
卵を産む為に日本の川を下ります。
⑤海を出た後は、マリアナ諸島に向かいます。
鰻と養殖の関係性について
鰻は、基本的に川や湖などの淡水域で成長します。
つまり、海で産卵する降下回遊魚です。
現在の鰻の養殖は、人口的に飼育して産卵させます。
つまり、稚魚を育成する完全養殖ではないです。
深海で産卵して、幼少期の段階で商業レベルに達していないからです。
現時点でニホンウナギを卵から育てる養殖技術が追いついていないです。
実は、鰻は成長過程で姿形を変えていくからです。
海から川で暮らすのに適した体に変態したシラスウナギになります。
海や河川の汚染によって、シラスウナギや
親の鰻の乱獲などでニホンウナギが大きく減少しています。
2013年、ニホンウナギは絶命危惧種に指定されました。
現在は、完全養殖に大きな期待を寄せています。
市場に流通している鰻の99%(パーセントです)程度が養殖鰻です。
天然鰻は、1%程度です。
完全養殖の流れは、受精卵→仔魚やレプトケファルス(孵化してすぐの鰻です)→
稚魚(約60cm程度のシラスウナギです)→成魚(大人のシラスウナギです)→
親鰻→産卵です。