ヒマワリについて
向日葵は、北アメリカ地域の先住民の間で栽培が始めました。
そしてひまわりの種子は、ノンコレステロール油の原料の1つです。
現在は、種を絞って搾油としてヒマワリ油が利用されています。
ヒマワリ油は、不飽和脂肪酸が多く含まれています。
ちなみに不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールの減少や
血中コレステロールを下げる作用があります。
具体例は、オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸などです。
さらに、ディーゼルエンジン用燃料(バイオディーゼルです)として
利用する研究が進められています。
ヒマワリについて
ヒマワリは、キク科の一年草の植物です。
別名は、コウジツキ、ニチリンソウ、ヒグルマ、ヒグルマソウ、
ヒマワリソウ、サンフラワー、ソレイユなどです。
原産国は、北アメリカです。
ヒマワリの花頭部は、舌状花(黄色部分です)と管状花(黒色部分です)があります。
成熟すると、不飽和脂肪酸が多く含んでいる種子ができます。
そしてヒマワリ油は、主にマーガリン、サラダドレッシング、
料理用油、石鹸、ニスなどに利用されています。
さらにヒマワリ油の搾り滓は、家畜の肥料として利用しました。
ちなみに向日葵の茎の髄部位は、コルクよりも比重が小さいので
救急胴衣や補助浮力に使用されています。
紀元前1000年、アメリカ合衆国先住民が、ヒマワリの種子の脂肪を擦り潰して粉末化したり、
種の詰まった花頭部は肉厚の野菜として食用目的で利用しました。
その後、医療目的に利用しました。
切り傷による外傷時、昆虫や蛇などで噛まれた時に向日葵クリームを使用しました。
特に向日葵の繊維質の歯と茎の部分は、織物や籠を編む際に利用しました。
1510年、アメリカ合衆国産ヒマワリの種子がスペインに伝来しました。
1600年末、アメリカ合衆国産ヒマワリの種子がロシア連邦に伝来しました。
18世紀、ヒマワリが油糧植物として栽培するようになりました。
1912年、タイタニック号沈没事故で向日葵産の救命胴衣によって、
命を救われた人々が出現しました。
●タイタニック号沈没事故は、イギリス・サウサンプトン発
アメリカ合衆国・ニューヨーク行きの航海中の4日目に北大西洋で起きた海難事故です。
1930年、ロシア連邦が大きな向日葵(花の直径が30cm以上です)の繁殖に成功しました。
つまり、交雑種を開発しました。
抽出された植物油が50%(パーセントです)増になりました。
第2次世界大戦時、ソビエト社会主義共和国連邦(ロシア連邦です)の赤軍が、
マイナス30度以下でも凍結しない向日葵産の潤滑油を使用しました。
1970年、ソ連で高オレイン酸のヒマワリの品種が研究されました。
20世紀、向日葵の生産量がロシア連邦からアルゼンチンに変わりました。
現在、ひまわり油は世界で生産している油の中で第4位の生産量です。
主にアルゼンチン、ロシア連邦、ウクライナで生産しています。
ちなみに第1位は大豆油、第2位がパーム油、第3位が菜種油です。