海藻について
海は、多くの植物が生息しています。
植物性プランクトンや岩などに付着して大きくなる海藻、砂地に育つ海草があります。
そして海藻は、光合成を行うので色素によって緑藻類、紅藻類、掲藻類などがあります。
緑藻類は、クロレラ、ミカヅキモ、アオサ、マリモ、カサノリなどです。
紅藻類は、海苔、ダルス、フクロフノリ、寒天、カラギーナンなどです。
ちなみに褐藻類は、昆布、ワカメ、ヒジキ、カジメ、モズクなどです。
群生している場所によって海中林、海底林にあります。
特に成長速度が速く、海洋の生態系を下支えしています。
目次
海藻について
海藻は、藻類の中で容易に肉眼で判別できる海産種群です。
そして藻類は、酸素発生型光合成を行う生物の中で地上に生息する
コケ植物、シダ植物、種子植物を除いたモノです。
大きな特徴は、小さな動物の住みかです。
多くの魚類の稚魚が生息しています。
海藻類は、魚介類を育成しつつ栄養塩の分解をします。
つまり、深層水を生成しています。
大型褐藻類は、成長速度が陸上の最も成長速度が速い熱帯雨林に匹敵します。
光合成によって1m²(平方メートルです)当たり、年間に生産する有機炭素の量で比較できます。
そして亜熱帯雨林地域は、年間で1300g(グラムです)の有機炭素を生産しています。
さらに昆布は、同等レベルの生産しています。
海藻類は大きな生産力があります。
ジャイアントケルプについて
ジャイアントケルプは、世界最大の海藻です。
そして、昆布の仲間です。
栄養塩が豊富、深層水が湧き上がる地域に群生しています。
基本的に高さが70m(メートルです)程度〜100m程度です。
1日、50cm(センチメートルです)程度〜60cm程度伸びます。
さらにジャイアントケルプに含まれている多糖類のアルギン酸は、
粘結剤の工業原料として利用されています。
海藻類の生態系について
海獺は、寝ている間に流されないように海藻をお腹に巻き付けています。
世界最大の海藻であるジャイアントケルプは、
巻貝、アワビ、ウニ、蟹、ヒトデなどによって食べられます。
そして、蟹を食べる大型肉食魚が存在しています。
ラッコは、小さな植食性生物や大型肉食魚までを餌として食べています。
さらに、海獺を食べる鮫がいます。
つまり、食物連鎖が上手く機能しています。
海獺が絶滅してしまうと、ウニやヒトデなどが大量発生してしまいます。
ジャイアントケルプが食べ尽くされて生態系が変化します。
つまり、海獺と海藻は重要な立ち位置を占めています。
ちなみにラッコは、海面で浮きながら眠ります(海藻を利用しています)。
植物の年間生産力について
①500gの有機炭素
外洋プランクトン、沿岸線プランクトン、アマモ属、マングローブなどです。
②1000gの有機炭素
スバルティナ属、マクロキスティス属、ミツイシコンなどです。
ちなみに比較先は、松、樫林です。
③1500gの有機炭素
アマモ属、リュウウキュウウスガモ属、コンブ属、マクロキスティス属などです。
ちなみに比較先は、熱帯多雨林、若い松植林です。
④2000gの有機炭素
アラメ、アカモク、カジメ、コンブ属、マクロキスティス属などです。
ちなみに比較先は、アルファルファ耕地です。
⑤2500g以上の有機炭素
アラメ、ヤグマタモクなどです。