ワインと相性が良い葡萄について

高品質なワインは、原料であるブドウの質が大きく影響します。

全世界で葡萄栽培面積は、約780万ヘクタールです。

そして糖度が高く、果肉が非常に甘い(アルコールの元になります)。

さらに果粒が小さく、果皮の比率が大きいです。

皮の厚さや色素の濃さは、渋みと風味の強さに比例します。

ちなみに、果粒と果皮の間の部分がしっかりしているほど、赤ワインに向いています。

目次

ワインと相性が良い葡萄について

ワインは、葡萄を発酵した酒です。

 

●主な赤ワインの葡萄品種

カベルネ・ソーヴィニョン種、マルベック種、ガメイ種、ガルナッチャ種、

ピノ・ノワール種、テンプラニーリョ種、カベルネ・フラン種、シラー種、

サンジョベーゼ種、タナ種、メルロー種、ネッビオーロ種などです。

 

●主な白ワインの葡萄品種

シャルドネ種、ピノ・ブラン種、セミヨン種、マカベーオ種、

シュナン・ブラン種、リースリング種、甲州種、ソーヴィニョン・ブラン種、

トレッビアーノ種、ヴィオニエ種、ピノ・グリ種、ユニ・ブラン種などです。

style="text-align: center;">ワインのカベルネ・ソーヴィニョン種について

カベルネ・ソーヴィニョンは、フランスのボルドー地方を中心に栽培されているワイン品種です。

大きな特徴は、濃厚な色合いと味わいです。

熟成するほど、風味が増します。

主にグラーヴ地区やメドック地区の赤ワインで利用されています。

フランスを代表する世界的なワイン生産地域に属しています。

 

栽培適地が広く、芳香で味のしっかりとした赤ワインを造る事が可能です。

ポリフェノールの1種であるタンニンが多く含まれています。

スパイシーで渋みが強いですが、長期間の熟成によってまろやかな香りと味わいになります。

一般的には、ボルドーワインのイメージが強いです。

さらに、世界各地で栽培されています。

具体例はアメリカ合衆国、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンなどです。

 

温暖な気候に適していて、成熟がやや遅いです。

長期成熟に向いています。

そして色素は、赤や紫と比較すると濃紺の比率が多いです。

深い色みの赤ワインができます。

 

19世紀、フィロキセラ被害をきっかけにボルドー地方からスペインに伝達しました。

1980年、フランス全域で栽培量が増加しました。

売れるワインとして葡萄の品種が広がりました。

伝統品種からの植え替えが進行しました。

ワインのメルローについて

メルローは、フランス最大の栽培量です。

ボルドー地方のサンテミリオン地区やポムロール地区が有名です。

湿気や寒さに強く、育成しやすい品種です。

赤ワイン品種として人気が高く、フランス国内で栽培量も増加しています。

 

果実は大きく、皮は薄いです。

ポリフェノールのタンニンが少なく、糖度が高いです。

さらに甘い香りを持ち、ジャム風の風味があります。

渋みが少なく、口当たりの良いです。

温かい年は、ワインのアルコール分が高くなる傾向があります。

しかし、水はけの良い土地では完熟しにくいです。

 

1784年、ポムロール地区やサンテミリオン地区で栽培されていました。

ワインのピノ・ノワールについて

ピノ・ノワールは、果汁の糖度が高いです。

栽培適地が限定されているので、収穫量が少ないです。

上質な赤ワインの原料です。

成熟するのが比較的早く、温暖な気候の元で成熟しすぎた品種から独特な香りが味わえないです。

1部の地域でのみ栽培される貴重な品種です。

つまり、穏やかな日光が長く当たり続ける高緯度地方や

日中と夜間の寒暖差の大きい土地に好みます。

 

フランスのブルゴーニュ地方のコート・ドール地区に多いです。

基本的に栽培が困難なので、1部の地域のみ収穫されます。

小粒で皮が薄く、種子が小さいので渋みが少ないです。

ポリフェノールおタンニンが少ないですが、特有のなめらかな風味があります。

 

紀元前4世紀、フランスのブルゴーニュ地方に存在していた事が確認されています。

コート・ドール地方とシャンパーニュ地方で高貴な赤ワイン造る品種として、

キリスト教修道僧によって栽培されてきました。

試行錯誤をして、シャンパンの原料として利用されるようになりました。

1980年、アメリカ合衆国のカリフォルニア州で産出でされるようになりました。

1990年、オーストラリアとニュージーランドで産出でされるようになりました。

ワインのシャルドネについて

シャルドネは、白ワインの原料として人気です。

世界各地に高い需要があって、大人気です。

シャンパン造りに貢献しています(飲みやすいです)。

大きな特徴は、フルーツの甘い香りとナッツ風の香ばしさです。

ちなみに、辛口白ワインの代名詞です。

 

フランスのブルゴーニュ地方のシャブリ地区が名産地です。

そしてフランス北部は、シャンパーニュ地方などで栽培されています。

エレガントなシャンパンの原料として欠かせない存在です。

さらに、品種改良が進んで霜に対する耐久性が向上しています(フランス全土で普及しています)。

しかし、房を摘み取るタイミングが肝心です。

成熟しすぎると、独特の酸味が失われるからです。

 

以前は、ピノ・ノワール種が突然変異してできたと考えられてきました。

しかし、現在は、分類学上では極めて低いです。

明確な原産地は、不明です。

ワインのリースリングについて

リースリングは、涼しい日当たりの良い土地に好みます。

じっくり熟成する事で、糖度が高くなります。

さらに酸も含まれているので、甘味と酸味の調和がとれています。

凝縮したミネラル味が、深みと飲み口の爽快さを演出します。

ドイツを代表するワイン品種です。

主にモーゼル河流域やライン河流域に栽培されています。

 

高緯度地域の涼しい場所で緩やかに成熟できます。

豊かな香りや風味を持つからです。

そして日照量が長い南西向きの畑で育成される事が多いです。

特にドイツのファルツ地域は、日当たりが良く、乾燥しています。

葡萄木と房が頑固で寒さに耐えるので、貴腐ワインが向いています。

 

発芽は遅いですが、成熟は比較的早いです。

畑は、極端に蛇行した川沿いの日当たりの良い急傾斜面が適正です。

日光が川面に反射して葡萄が育成しやすくなります。

霜に対する抵抗力が強く、寒冷地域の栽培も適しています。

しかし、やや涼しい土地間は、じっくりと緩やかに成熟した方が優秀な白ワインに近づきます。

 

1600年、ドイツで栽培されてきました。

主にモーゼル地域、ルーヴァー地域、ザール地域です。

ライン川流域も栽培地域として優秀です。

ワインのソーヴァニョン・ブランについて

ソーヴァニョン・ブランは、すっきりとした飲み口の白ワインです。

フランスのボルドー地方やロワール地方で栽培されています。

個性的な香りと栽培環境によって特徴が変わります。

日照量に恵まれた地域は、トロピカルフルーツの香りが漂います。

冷涼な地域は、レモンやハーブの風味が漂います。

 

発芽は遅く、開花は早いです。

粒は卵形で小さく、房全体も小ぶりです。

完熟すると、全体的に黄金色になります。

主に辛口白ワインとして出荷されます。

ちなみに独特な香りは、メトキシピラジン(芳香成分です)の影響です。

特にオーク樽を使用しないで仕込まれたワインは、風味が豊かです。

 

ワインの歴史としては、情報量が乏しいです。

原産地は、フランスのボルドー地域です。

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