卵の殻について

恐竜の卵、駝鳥の卵、鶏の卵などの料理やゲームに登場するたまごは、

日常生活に深く溶け込んでいる存在です。

栄養価が高い食品として目玉焼きや卵焼き等で日頃から食べられている事も多いです。

簡易にたんぱく質を摂取する事ができる卵は、神からの贈り物です。

復活祭の休日や春などを祝う目的として復活祭の卵が利用されています。

ちなみにイースター・エッグは、特別に飾り付けられた鶏卵です。

目次

卵の殻について

卵は、動物の雌が産んでできた膜に包まれた胚です。

卵の殻は、卵を汚れや微生物などから新入を防ぐ為の膜です。

日本国内で出荷されている鶏卵の約40%が、業務用や加工用に利用されています。

ニワトリは、キジ科の鳥です(主に食用や観賞用として使用されています)。

そして卵の殻は、約95%程度のCaCO₃(炭酸カルシウムです)で構成されています。

炭酸カルシウムは、工業用や薬品用に使用される原料です。

大きな特徴は、固体・白色・水に溶けにくい・加熱すると酸化カルシウムと炭酸ガスに分解します。

ちなみに化学式は、CaCO₃です。

アルカリ性を補充する効果があるので、飼料、土壌改良剤などに利用されています。

しかし、天日乾燥をすると加工食品の生産量の急増によって、

卵の殻の排出量に対応ができていないのが現状です。

現在は、効率良く卵の殻を乾燥や粉砕するシステムが開発されていて、

廃棄物と処理経費の削減や生物由来の高品質なカルシウムなどの資源活用が活発化してきています。

1960年、マヨネーズの需要が高まった為、卵の殻を土壌改良剤として使用されるようになりました。

1980年、卵の殻にあるカルシウムを利用する研究開発が進行しました。

具体的には、たんぱく質から卵殻膜の分離と利用などです。

2002年、研究が進行して卵の殻を100%資源化に成功する事ができました。

卵の殻のリサイクル方法について

卵の殻のリサイクルは、マヨネーズ製作から始まります。

マヨネーズの生産工程は、卵を割って卵黄と卵白に分けます。

卵黄は、マヨネーズの原料として出荷されます。

卵白は、水産加工食品やお菓子などの原料として出荷されます。

残った卵の殻は水洗いして、数mm(ミリメートルです)に粗粉砕します。

そして土壌改良剤する場合は、そのまま乾燥して飼料メーカーや唯肥などに卸します。

さらに殻と卵殻膜を分離する為に粗粉砕したモノを比重差を使用して分離する装置に掛けます。

その後、分離された卵殻膜を収集するとピンク色になります。

殻は、細かい粒子にし粉砕します。

出来上がった粉末は、介護食、乳児食、スナック菓子などに利用されています。

ちなみにアミノ酸を含んでいる卵殻膜は、水に溶けにくいです。

しかし、技術開発の進歩によって水に溶けやすい粉末状に利用できるようになりました。

その後、化粧品の原料、ヘアケア、ドレッシング、衣類などの幅広い分野に応用する事が可能になりました。

 

卵の殻のリサイクルの手順についてです。

割卵・卵殻の洗浄→乾燥・脱水→分離・加工→製品化です。

割卵・卵殻の洗浄…マヨネーズの原料である卵黄、卵白、卵殻に分けます。

卵の殻は、スクリューを内蔵したコンベヤーを通じて粉砕された後に洗浄します。

乾燥・脱水…飼料や土壌改良剤向けの製品は、乾燥装置や脱水装置に送られます。

主な出荷先は食料品、カルシウム強化剤、チョークなどです。

それ以外の製品は、分離・加工へ送られます。

分離・加工膜と殻を分離する装置で取り出した膜は水に溶かして、

パウダー状に加工します。

ちなみに炭酸カルシウムとして製品化される殻の場合は、乾燥・脱水後に2度の粉砕工程を経て粉状にします。

製品化…用途に応じて出荷されていきます。

主な出荷先は化粧品、維新製品、ヘアケア製品、サプリメントなどです。

殻は無臭・無味・白色・カルシウム強化剤として高い汎用性を誇っています。

最近は、肌触りの良いTシャツに使用されています。

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