大豆の育て方
大豆は、荒れた畑でも育つ作物です。
そして大豆を栽培する事は、手間と時間がかかります。
プランターなどで枝豆を栽培する人もいます。
種まきから収穫までの大豆の成長過程は、様々な農作業が必要です。
栄養価が高い大豆は、和食で採用されやすいです。
ちなみに枝豆は、大豆の成長過程で採れます(夏の風物詩です)。
目次
大豆の育て方について
大豆は、暑さに弱い作物です。
根粒菌(土壌細菌です)によって痩せた土地でも栽培できます。
マメ科の植物の根に住みついて養分の摂取を助けています。
①種を蒔きます。
大豆の種子を蒔く2週間程度前に、土に肥料を混ぜて耕します。
そして大豆は、品種ごとに栽培に適した気候や栽培時期があります。
主に夏大豆、中間大豆、秋大豆に分類されます。
①夏大豆は、早生品種です(一般的な大豆です)。
暑くなる夏に育ちます(寒冷地で向いている品種です)。
種まきは、04月程度です。
収穫は、10月程度です。
②秋大豆
秋に育ちます(温暖な気候に向いている品種です)。
③中間大豆
夏大豆と秋大豆の中間部分です。
温暖な気候に向いている品種です。
大豆の種まきについて
①芽が出ます。
種まきから4日間〜5日間後、芽が出てきます。
大豆の種子は、土中の水分を吸収して膨らみます(成長が始まります)。
種子の根が土中へ伸びて、根を支えている茎が上に向かって伸びます。
地上に芽(葉ではないです)が出て、子葉が開きます。
土から水分と養分を吸収していきます。
ちなみに子葉は、ほとんど大豆の種子で構成されています。
養分が貯蔵していて、芽生え時に子葉の養分と根で吸収する水分や養分を使用します。
②葉ができます。
種を蒔いてから10日間後、茎が伸びます。
子葉の間から2枚の葉(初生葉です)が開いて、養分を作ります。
大豆の成長が盛んになっていきます。
養分を使い切った子葉は、枯れてしまいます。
種を蒔いてから17日間〜18日間後、複葉が出てきます。
3枚程度〜5枚程度の互いに違いにつく複葉が出て成長します。
気温の上昇とともに、大豆は枝分かれして葉が生い茂ります。
歯と茎の間にあるつけ根に花のつぼみが出てきます。
時間や天気によって、大豆の葉は就眠運動します。
より養分を作り出す為に葉が動きます。
昼間は、歯の広い面を上に向けて日光をたくさん取り込みます。
夜間は、葉が下を向いて閉じます(大豆の就眠運動です)。
ちなみに日光に当たり過ぎないように歯を立ち上げます。
大豆の開花について
①大豆の花が開きます。
1枚の花びらの中心に、2枚の小さな花びらが整っています。
そして大豆の花は、両生花です(雄蕊と雌蕊を持っています)。
自家受粉ができるので、虫や風などに頼る必要がないです(目立ちにくいです)。
さらに花は、蕾の中でめしべに花粉が付きます。
花が咲いている時期は、受粉しています。
受粉後、花がしぼんで実が育ちます。
ちなみに大豆の花は、2時間程度で萎みます。
②さやが育ちます。
花が萎んで4日間〜5日間後、実とさやが出てきます。
開花して10日間後、さやが膨らみます。
特にさやは、さや自体が養分を作る事ができるので、
養分を種子に送って種子の成長に寄与します。
ちなみにさやは、種子が熟するまで保護する部位です。
表面に毛が生えていて、害虫や鳥から中身を守る役割を担っています。
養分の輸送は、へそ(さやと種子を繋ぐ部位です)を通じて行われます。
大豆の収穫について
①収穫時
夏を過ぎると、大豆の葉は黄色くなります。
開花して50日間〜60日間後、茶色くなって大豆の収穫時期に備えます。
さやの中の豆は、黄色く熟しています。
水分が抜けて少し小さくなっています。
葉が落ちて、さや自体が茶色になった段階で収穫します。
②収穫後
風通しの良い日陰で1週間程度、干します。
手作業や機械を通じて、脱粒をします。
畑の手入れ、雑草対策などの細かい作業をして生産拠点を整備します。