海水について

海水は、様々な物質が溶け込んでいます。

世界の塩の中で海水から採取できる割合は、1/4程度です。

残りの3/4程度は、海がない場所から塩を得ています。

元々、塩は海水中だけに存在している物質です。

しかし、海水が岩塩や塩湖などに付着して現在は海がない地域に存在しるようになりました。

そして海外の多くは、塩を入手する為に

約60%(パーセントです)程度を岩塩で利用しています。

目次

海水について

海水は、海の水です。

主成分は、水です。

3.5%の塩、微量金属から構成されています。

主にナトリウムイオンと塩化物イオンが含まれています。

海水1ℓ(リットルです)当たり26g(グラムです)程度〜30g程度です。

つまり、海水に溶け込んでいる物質の約80%程度です。

ちなみに日本の場合は、岩塩や塩湖がないので海水から採取しています。

 

食塩の主成分は、塩化ナトリウムです(ナトリウムイオンと塩化物イオンです)。

海水を舐めると、塩辛いです。

重さの割合は、塩化物イオン>ナトリウムイオン>硫黄イオン>マグネシウムイオンです。

 

オーストラリアやメキシコなどの乾燥地域は、天日塩が活用できます。

塩田に海水を汲み上げて置いておくだけで太陽熱と風力で水が蒸発します。

自然に塩ができます。

 

食塩水の公式は、食塩の重さ÷食塩水の重さ×100=濃度です(%です)。

食塩水の重さ÷濃度×100=食塩の重さです。

食塩の重さ÷濃度×100=食塩水の重さです。

日本と塩について

1971年までは、流下式塩田を採用していました。

緩い傾斜に付けた粘土盤の斜面に海水を流します。

太陽熱で水分を蒸発させて、竹の枝を組んだモノの上から滴下します。

風力によって、さらに蒸発させて塩分を濃くした鹹水を採取します。

その後、鹹水を煮詰めて塩ができます。

●粘土盤は、塩田の表面に粘土を張ったモノです。

●鹹水は、塩分が含まれている水です。

 

1972年以降は、イオン交換膜と電気エネルギーを

利用した塩分を濃くした鹹水を採取しました。

真空式蒸発缶で煮詰める方式を利用しました。

つまり、広大な塩田が不要です。

そして水は、気圧の低い場所で100℃(度です)以下で沸騰する性質を応用して、

水蒸気の熱だけで次々に鹹水を沸騰させて塩を採る事ができます。

天候に左右されなく、経済的に効率が良く、品質が優れている塩が生産できました。

●イオン交換膜は、溶液中のイオンを選択透過させる膜です。

●蒸発缶は、溶液を加熱沸騰しながら自然対流やポンプによって、

加熱部を通って、液面や缶内上部空間で蒸気を分離して缶内循環する装置です。

1つの缶から発生した蒸気を別の缶の熱源として使用する事で省エネになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です