オイルクーラーについて

自動車、オートバイ、レシプロエンジンの航空機などに採用されているオイルクーラーは、

高温になり過ぎたエンジンオイルを冷却します。

そして、走行風がエンジンフィン(放熱板です)を冷却すると、

オイルパイプを通っているエンジンオイルを冷やします。

さらに、走行風が当たりやすい場所に設置されています。

目次

オイルクーラーについて

オイルクーラーは、潤滑油や油圧機器の作動油を冷却する装置です。

一般的にエンジンオイルは、エンジン各部の潤滑、発生した熱を受け取る効果があります。

過剰に温まり過ぎると、冷却効果が落ちていきます。

エンジンオイル粘度が低下して潤滑油機能が機能しなくなってしまいます。

つまり、エンジンオイルの循環経路にエンジンオイルを冷やす装置です。

オイルクーラーの種類について

①空冷式オイルクーラー

走行風がエンジンフィンを冷却して表面積を増やす為に

補足平らにしたオイルパイプを通っているエンジンオイルを冷やします。

つまり、走行風を当てる必要があります。

設置場所は、エンジンとフロントフォーク(フロントタイヤの固定と

路面の凹凸による衝撃を吸収します)の間が多いです。

スペースに合わせて縦置きや横置きをします。

 

②水冷式オイルクーラー

水冷エンジン向けのオイルクーラーです。

走行風だけを当てるのではなく、周囲にラジエーター(液体や気体の放熱をする装置です)で

冷却されたクーラント(冷却水です)を通じて、エンジンオイルの熱を奪っていきます。

つまり、エンジンオイルはクーラントよりも低温になりません。

サーモスタット(冷却水の温度調整装置です)が不要なので油温を一定に保つ効果もあります。

設置場所は、走行風が当たりやすい

クランクケース(クランクシャフトが納められる部位です)に多いです。

空冷式オイルクーラーの活用事例について

①ヒートアップ(加熱する事です)しやすいシリンダーヘッド(気筒頭です)の

排気バルブ(シリンダーの燃焼ガスを排出する部位です)周囲を集中的に冷却できます。

 

②高温になりやすいシリンダーヘッド周囲を冷却できます。

 

③各シリンダー間に冷却通路を設けてシリンダーヘッド上部に導風板を採用すると、

走行風によって最も高温になりやすいスパークプラグ(混合気に点火する装置です)

周辺部位を冷却できます。

水冷式オイルクーラーの活用事例について

①ラジエターのクーラントを利用してエンジオンオイルを冷やします。

 

②クランクケースの前部にあるオイルフィルター(エンジンオイルに含まれているスラッジを

ろ過する装置です)の根元に設置されている事が多いです。

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