回転寿司について
1958年、大阪府東大阪市にある寿司店『廻る元禄寿司1号店』が
世界で初めて回転寿司店を始めました。
そして1970年、大阪府で日本万博博覧会が開催されました。
日本万博博覧会に寿司店『廻る元禄寿司1号店』も出店しました。
その後、食事優秀店を受賞して全国的な知名度を得ました。
1978年、元祖回転寿司店『元禄産業株式会社』のコンベア旋回式食事台
(1962年に取得した実用新案です)による特許権利が期間満了を迎えました。
大手回転寿司チェーン店が新規参入してから世界各地に回転寿司が広まりました。
目次
回転寿司について
回転寿司は、小皿に盛った各種の寿司を客席沿いを回るコンベアに載せて提供する寿司店です。
①Qレーン
アルファベットの『Q』の形状した回転寿司ベルトコンベアです。
レーンの内側に職人が立って、お客さんと向かい合って接客します。
カウンター席の寿司屋に近い形式で食事ができる仕組みです。
ちなみに、回転寿司の初期時代から採用されています。
②Eレーン
アルファベットの『E』の形状した回転寿司ベルトコンベアです。
調理場と客席が壁で隔てられているので、調理場所が見えない仕組みになっています。
つまり、客席にボックスシートが配置しやすい形です。
ちなみに、回転寿司大手企業『無添くら寿司』が開発しました。
回転寿司の技術について
①鮮度管理システム
レーン上を一定時間経過した皿を自動的に廃棄する仕組みです。
つまり、提供している寿司の鮮度を一定に保つ事が可能です。
1997年、回転寿司大手企業『無添くら寿司』が皿の裏にQRコードを組み込んで
センサーの前を一定回数通過した時点で廃棄するシステムを開発しました。
1999年、ICチップ化による管理システムを導入しました。
現在は、ほとんどの回転寿司で類似システムを導入しています。
ちなみに、通常30分程度〜40分程度、350m(メートルです)などの
一定の基準で寿司が自動的に廃棄されます。
②ドーム状の透明な蓋
寿司の鮮度を保ちながら雑菌やホコリなどの接触を防ぐ為に、
皿に被せられるドーム状の透明な蓋です。
そして、皿とドーム状の透明な蓋との境目に指を入れる隙間があります。
隙間から皿を掴むと、蓋が上に開くので皿だけを取る事ができる仕組みです。
2011年、回転寿司大手企業『無添くら寿司』で導入されました。
元々、日本で蓋が利用されていましたが、寿司の見た目を損なう事や
蓋自体の不衛生などの理由で導入以前に怪奇的でした。
ちなみに海外の回転寿司の場合は、蓋を被せる事が営業の条件になる事が多いです。
つまり、蓋の使用が一般的です。
③自動皿洗浄機
大量に出る使用済みの皿を自動的に洗浄する装置です。
左側に積み上げられた皿が機械内を1枚ずつ横にスライドしながら洗浄します。
そして乾燥が進行すると、右側に積み上がって行く仕組みです。
さらに、自動洗浄機に皿を受け渡しできる浸け置き用のシンクと
洗浄済みの皿を色ごとに仕分ける機械もあります。
様々な周辺機器を導入する事で一連の流れを自動化できます。
④特急レーン
別名は、オーダーレーンです。
注文に応じて作られた寿司を注文したお客さんの目の前まで届ける為のレーンです。
基本的に目の高さに設置されています。
通常の速度は、秒速4cm(センチメートルです)程度です。
しかし、特急レーンの場合は最速で
秒速1m(メートルです)で動くトレーに2皿や4皿が載ります。
ちなみに回転率を意識した回転寿司店の場合は、回転レーンではなく、
2段程度〜3段程度の特急レーンだけを採用しています。
⑤右回り
回転寿司チェーン店で右回りが多く導入されています。
主な理由は、ほとんどの人が右手で箸を持ったまま左手で皿を取るからです。
特に利き手で取るので、判断時間を長く取れる事に繋がります。
しかし、店舗のレイアウトによって左回りが都合が良い場合もあります。
現在は、左右両方の回り方をする店もあります。
⑥寿司ロボット
シャリ玉を形成するロボットです。
1981年、食品加工機械製造大手企業『鈴茂器工株式会社』が世界で初めて開発しました。
現在は海苔巻きロボット、裏巻きロボット、
海苔巻きカッターなどの様々なロボットが登場しました。
⑦ベルトコンベア
ビール工場をきっかけに開発されました。
一般的な回転寿司のベルトコンベアは、時計回りです。
速度は、秒速4cm程度です。
お客さんが寿司を確認して、皿を手に取る一連の行動に最も適しているからです。
現在は店舗設置型だけではなく、出張型やレンタル型などもあります。
ちなみに海外の場合は、ベルトコンベアで食べ物が運ばれる事自体が感動を呼びました。
寿司以外の食べ物を回すレストランも登場しました。