廃食用油について
料理のお供として有名なオイル(食用油です)は、
高カロリーでホルモンや細胞等の原料(脂肪酸とグリセリンです)となる大切な存在です。
スーパーでサラダ油、オリーブオイル、キャノーラ油などがあります。
しかし、油を摂取しすぎると肥満に繋がります
(ダイエットやマッサージなどをする事になりかねません)。
食生活を健康的に維持する為には、エネルギー配分をしっかり見極める事が重要です。
目次
廃食用油について
食用油は、食用向けの動植物性油脂です。
具体例は大豆油、ごま油、なたね油などです。
国内で年間に排出される使用済みの食用油は、約40万t(トンです)です。
しかし食用油は、排水に混入して下水管などを詰まらせる事もあります。
そして、地球温暖化対策として注目されている食用油をB・D・Fリサイクルがあります。
基本的にはディーゼル車、小型船舶、トラクターなどの燃料に利用されています。
ちなみにB・D・Fは、バイオ・ディーゼル・フューエルです。
従来のディーゼルエンジンで利用できる軽油代替燃料として利用されていました。
特に欧米や南米で使用されていました。
ちなみにディーゼル燃料は、原油から精製される石油製品の1種です。
さらにバイオ・ディーゼル・フューエルの大きな特徴は、
硫黄酸化物が発生しない事(酸性雨の原因です)、植物を原料としている事、
走行性や燃費等は軽油とほとんど変わらない事、保管の安全性が高い事、
黒煙の排出量(大気汚染の原因です)が従来の軽油の1/2~1/3、軽油よりも安価です。
ちなみにB・D・Fの引火点の場合は約185℃(度です)、軽油の場合は約70℃です。
廃食用油は専門業者や市民団体によって回収されて、塗料や石鹸などにリサイクルされます。
しかし、再生品の価格が輸入原料によって再資源化が難しかったです。
改善策として廃食用油をディーゼル燃料に再生する技術が開拓されて、
次第に再資源化に進歩していきました。
現在は、家庭内から排出される廃食用油を効率良く回収する方法を模索している段階です。
廃食用油のリサイクル方法について
1990年代、石油代替燃料として注目されるようになりました。
使用済みの油を植物性廃食用油の不純物を取り除いて、油の約20%のメチルアルコールと
微量の触媒を合わせて加熱します。
メタノールは、アルコールの1種です(化学式は、CH3OHです)。
触媒は、化学反応の速度を変化させる物質です。
その後、メチルエステルとグリセリンが生成されます。
そしてグリセリンを取り除いて、メチルエステルを精製してろ過するとB・D・Fが再資源化できます。
メチルエステルは、メチルアルコールと酸が結合した物質です。
グリセリンは、保湿剤です。
廃食用油のリサイクルの手順についてです。
回収・分別→水分の除去→メチルアルコール生成→完成です。
回収・分別…レストランや使用済み油などを廃食用を回収します。
そして植物性廃食用油(B・D・Fの原料になります)と
動物性廃食用油(肥料や飼料などの原料になります)に分別します。
水分の除去…手作業で廃食用油から油カスなどを取り除いて、
約80℃に熱した釜に入れて水分を吸い取ります。
メチルアルコール生成…反応釜に廃食用油とメタノールを入れます。
少量の触媒を加えて加熱後、メチルエステルとグリセリンが生成されます。
完成…メチルエステルを水で洗浄して冷却後、
油水分離器でメチルエステルを取り出します。
さらに脱水剤を混入して排水・ろ過後、貯蓄タンクに詰めて製品化します。