質量の一点集中について
スポーツカー、競技専用自動車、技専用オートバイなどの高性能モデルは、
前後輪の分担荷重を追求しています。
そして重いモノは、重心に近く、コンパクト化に近づいています。
運動性向上は、質量(マスです)の一点集中に欠かせません。
さらに質量は、物質の動きにくさの度合いです(慣性の大きさです)。
場所によって変化しない物体量です。
ちなみに単位は、Kg(キログラムです)やg(グラムです)です。
目次
質量の一点集中について
質量の一点集中は、重量物を前後に分散させない手段です。
基本的に車体の中央部位に集中して配置する事によって、運動性能を高める事ができます。
車体の重心から遠い場所に重量物があるよりも、
バイクの中心に重たいモノを集めた方が効率が良いです。
重量物であるエンジンが車体の重心に近いミッドシップの方が高い運動性を発揮できます。
質量の一点集中化は、走行感覚とエンジンの動きに一体化を生み出します。
高次元の操縦性が得れます。
つまり、重量物が分散するよりも重心の近くに置いた方が運動しやすく、
運動を止めやすいです。
バネ下重量について
バネ下重量は、サスペンション(路面の凹凸を車体に伝えない緩衝装置です)の
コイルスプリング(バネです)よりも下の重量です(車輪側のバネ下です)。
タイヤ、ブレーキ、ホイール、テレスコピック式フォークは、
ダンパー機構、ボトムケースなどに相当します。
車体の部品の重量は、運動性能に大きな影響を繋がります。
つまり、バネ下重量の軽減を極限まで適用すると、質量の一点集中化になります。
質量の集中式について
①ローリング
車体の接地線(前後輪の接地点を結ぶ線です)回りの車体の回転運動です。
②ヨーイング
車体の水平面内の回転運動です。
③ピッチング
車体の重心回りの回転運動です。