消臭剤について

トイレ、部屋、玄関などの室内に気になる匂いを消してくれる消臭剤は、便利なアイテムです。

そして悪臭は、トイレと部屋では異なります。

具体例は、トイレに漂う悪臭です。

排泄物に含まれているアンモニア、硫化水素などの成分が大きいからです。

しかし、部屋の悪臭の場合は、体臭(イソ吉草酸・イソバレリアン酸です)、

たばこの匂い(アセトアルデヒドです)、生ゴミの匂い(メチルメルカプタンです)などです。

さらに家具、畳、食品などを組み合わせた複合臭もあります。

目次

消臭剤について

消臭剤は、特定の悪臭を除去する為の薬剤です。

 

感覚に関する公式は、l=KlogCです(ウェーバー・フェヒナーの法則です)。

lが感覚量(臭気強度です)、Cが刺激量(臭気物質の気中濃度です)、Kが定数です。

人間の感覚強度は、刺激量の対数に比例します。

空気中の悪臭物質の実際の濃度と匂いとして感じる強さに比例関係がないです。

そして匂いの成分が50%(パーセントです)程度減少すると、

匂いの感じ方は10%程度〜20%程度減少した感じがしないです。

しかし、90%程度減少して初めて、匂いが半分程度になった事を人間が感じます。

つまり、悪臭物質が半分程度でもあまり効果が感じにくいです。

 

消臭する時は、悪臭の原因に最も効果的な消臭成分や香料を使用する事です。

基本的に本来の目的以外の異なる場所で消臭剤を使用しても、

十分な効果が期待できないです。

つまり、市販に販売されている消臭剤の用途が

部屋用やトイレ用などに分かれています。

一般的に使用する空間や広さに合わせて、消臭成分や香料成分などが使い分けられています。

消臭剤の主な消臭方法について

ほとんどの消臭芳香剤は、複数の組み合わせを利用して消臭効果を向上させています。

特に感覚的消臭法は、強い香りで悪臭を感じないようにするマスキング法が主流でした。

しかし、現在は悪臭を良い香りの1部として取り込んで、

かなり良い香りに変えるペアリング消臭が増加しています。

 

①化学的消臭法

化学反応によって、匂いがない成分に変える手法です。

つまり、消臭成分と悪臭を合わせて悪臭を無臭化していきます。

ちなみに酸性とアルカリ性の中和反応、匂い成分の反応性を利用したモノがあります。

具体例は、重曹、クエン酸、ポリフェノールなどです。

 

②物理的消臭法

悪臭成分を吸い込んで物理的に取り去る手法です。

つまり、悪臭を吸い込んで匂いを取り除いていきます。

具体例は、炭です。

備長炭や活性炭などが冷蔵庫の消臭剤に活用されています。

 

③感覚的消臭法

良い香りを利用して匂いを感じないようにする手法です。

つまり、良い香りと悪臭を合わせて、1部の悪臭を取り込んでかなり良い香りにしていきます。

現在は、ペアリング消臭が主流です。

悪臭を良い香りの1部として取り込んで、さらに良い香りに変えていくタイプが増えています。

 

④生物的消臭法

悪臭を生産する雑菌が繁殖しないようにして、悪臭の発生を抑える手法です。

つまり、除菌成分を取り込んで匂いを形成する原因を無効化していきます。

具体例は、スプレー式タイプです。

除菌成分を吹き付ける事で雑菌対策に繋がります。

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