マンション構造について

1995年01月17日、阪神・淡路大震災が発生しました。

そして2011年03月11日、東日本大震災が発生しました。

発生後、マンション(集合住宅です)の地震対策への関心がより一層高まっていきました。

多くの人々を襲った大震災は、固定概念を崩した大きな災害事例です。

阪神・淡路大震災は、兵庫県南部地震による大規模地震災害です。

東日本大震災は、東北地方太平洋沖地震による大規模地震災害、

福島第一原子力発電所事故による災害です。

目次

マンションの構造について

マンションの最重要パーツが、基礎部分です。

杭基礎…固い基盤まで基礎杭を打って、建物を支えています。

建物の土台は、杭上に造られます。

ちなみに固い基盤は、深い地点にあります。

直接基礎…固い基盤上に直接鉄筋を組んでコンクリートを流して、建物の土台を造ります。

別名は、ベタ基礎です。

ちなみに固い基盤は、浅い地点にあります。

 

さらに、地震対策の構造が2種類あります。

免震構造…建物の下に設置されていて、居住内の家具の転倒や揺れなどを最小限に抑える事ができます。

そして、建物と地盤が離れているので、揺れが少なくなります。

破損などが起きた場合は、住み続けやすい構造になります。

耐震構造…地震の揺れに耐えられる補強構造です。

建物が地盤に付いているので大きな揺れが起きた場合は、上層部にいくほど揺れが大きくなっていきます。

建物自体の倒壊は最小限に抑える事ができますが、破損などによって住み続けにくい構造になります。

マンションの間取りについて

マンションは、多くの人々に受け入れられるように標準化を目指しています。

振り分け型…廊下に挟んで両側に各部屋を振り分けられる間取りです。

一番人気のある間取りタイプです。

ハーフバルコニー型…日当たりが良い多目的に使えるバルコニーを広く取った間取りです。

上層階に多いタイプです。

ちなみに、価格は高いです。

センターコア型…玄関を中心に配置して廊下を短くした間取りです。

エレベーターの設置台数が増えるので、価格は高いです。

メゾネット型…1つの住戸で1階部分と2階部分に分けた間取りです。

プライベートスペースとパブリックスペースに分かれています。

しかし、階段の設置のスペースがあります。

マンションの専有部分と共用部分について

専有部分…各戸の所有者個人の所有があるスペースです。

共用部分…各戸の所有者全員が共用するスペースです。

ちなみに各住戸は、専用使用権が認可されています。

専用使用権は、共有部分や共有敷地の一部を特定の区分所有者が独占的に使用できる権利です。

主な専有部分と共用部分についてです。

区分 利用点 注意点
専用部分 居室内部です。 内部の間取り変更や居室内のクロスの張り替えなどはできます。
共用部分 駐輪場、玄関、廊下、屋外、エレベーター、ゴミ置き場、宅配ボックス、
エントランスホール、ゲストルーム、配管、非常階段、排水施設、手すり、
建物の外壁、管理人室、機械室、娯楽室、電気室、集会室、建物の躯体部分、
受水タンク、クリーニングボックス、パイプスペースなどです。
建物は、居室内の隣戸との壁・床・天井なども含まれています。
玄関は、植栽等も含みます。
共用部分(専用使用権です) 駐車場、バルコニー、専用庭、トランクルーム、集合郵便受け、
ルーフバルコニー、アルコープなどです。
各住居者のマナーが問われます。

マンションの管理について

マンション専用部分のメンテナンスは、各所有者の責任です。

マンション共用部分のメンテナンスは、所有者全員の共有財産です。

そして管理組合は、長期修繕計画を作成して、計画的に大規模な修繕を実施しています。

しかし莫大な費用が発生するので、毎月の管理費と一部の修繕積立金を負担します。

管理費…設備の維持管理を行う為の費用です。

修繕積立金…修繕工事を行う為の費用です。

主な管理費と修繕積立金についてです。

区分 主な特徴
管理費 管理組合の運営費、エントランス等の費用、共用部分の電球交換や水道代等、
点検掃除費(排水管や貯水槽などです)、事務管理業務費(施設点検です)、
保守点検費(エレベーターや警報装置などです)、ゴミ処理費、掃除費、
共用部分にかかる保険料(損害保険や火災保険などです)、
清掃会社や管理会社などへの委託手数料などです。
修繕積立金 被害修繕(地震、天災などです)、駐車場の増設、集合ポストの取り換え、
ペンキ塗り、共用部分の変更、外壁塗装、敷地の変更などです。

 

マンションの管理形態についてです。

自主管理…居住者が全てを管理する方法です。

委託管理…管理会社に全てを委託する方法です。

主な自主管理と委託管理についてです。

区分 主な特徴
自主管理 管理組合により管理する形態です。
委託管理 常勤型の場合は、管理人がマンションの1室に住み込む形態です。
日勤型の場合は、管理人が毎日通勤してくる形態です。
巡回型の場合は、管理会社のスタッフが定期的に巡回してくる形態です。

 

主なマンション大規模修繕の目安についてです。

修繕部分 周期
避雷針 15年
エレベ-タ- 10年
屋外防水 10年
外壁塗装 10年
受水槽 10年
高層水槽 10年
外壁タイル 7年
揚水ポンプ 5年
玄関扉鉄部塗装 5年
非常階段鉄部塗装 3~4年
バルコニー手すり鉄部塗装 3~4年
排水管掃除 1~3年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です