窒素の活用方法
作物は、窒素を吸収して体を形成して生長していきます。
そして硝酸態窒素(NO₃⁻です)とアンモニア態窒素(NH₄⁺です)は、吸われ方が異なります。
さらに窒素は、リン酸やカリウムなどの野菜類の生長に不可欠な要素です。
一般的に肥料として利用されています。
ちなみに、ハーバー・ボッシュ法によってアンモニアの量産が可能になりました。
1906年、物理化学者として活動していたFritz Haber(フリッツ・ハーバーです)さんと
化学者として活動していたCarl Bosch(カール・ボッシュです)さんが、
ドイツで開発した窒素化合物合成の基本的な製法です。
目次
窒素について
窒素は、地球の大気中に安定した気体です。
生物に欠かせないアミノ酸やアンモニアなどの化合物を構成しています。
原子番号は、7の元素です。
元素記号は、Nです。
原子量は、14.007です。
①硝酸態窒素
水と一緒に土の中を自由に移動します。
作物が水を吸収するのと一緒に吸収できます。
マイナスイオンで土の粒子は、付着できないです。
つまり、雨に流されやすいです。
②好アンモニア性植物
土壌に吸着されている事が多いので、根が近づいて初めて吸収されます。
そしてアンモニアは、毒なので根ですぐに同化します。
吸収されたアンモニア態窒素は、光合成で生産した炭水化物を使用します。
根ですぐにアミノ酸に同化するのが得意な
好アンモニア性植物(稲、茶、ブルーベリーなどです)と
苦手な好硝酸性植物(トマト、キャベツ、ほうれん草などです)があります。
つまり、雨に流されにくいです。
窒素の活用方法について
根から吸収された硝酸態窒素は、葉に運ばれて3段階を経てタンパク質に合成されます。
①硝酸は、酸素の働きで亜硝酸、アンモニアへ変わります(還元です)。
ちなみに還元は、酸素を取る事です。
②アンモニアは、光合成によって炭水化物と合成されてアミノ酸に変わります。
③アミノ酸を活用してタンパク質を生成します。
硝酸について
硝酸態窒素は、細胞内の液胞や導管の中に貯める事ができます。
そして硝酸態窒素を切り崩しながら体を形成して生長します。
しかし、硝酸をたくさん貯め込むと害虫が来やすくなります。
具体例は、アブラムシ、コナジラミなどです。
アンモニアを好んで吸収する稲や茶は、
毒があるアンモニアが過剰の場合にアミノ酸アミドに変わります。
しかし、アンモニアをたくさん貯め込むとが来やすくなります。
具体例は、ウンカです。