漢方薬の基礎知識【初心者講座~上級者講座】

医学は、一般的にヨーロッパで誕生した西洋医学が主流です。

そして中華人民共和国で誕生して日本で発展した伝統医学があります。

漢方薬は、日本で独自に発展してきた医学で、

日本の風土や気候などに合わせて独自に発展した薬です。

さらに、民間薬やサプリではないので注意しましょう。

ちなみに民間薬は、一般民間の間で広く伝承されている薬です。

サプリメント(健康食品です)は、日常生活で不足している栄養成分を飲みやすい錠剤にした食品です。

目次

漢方薬の基礎知識について

漢方薬は、漢方医学で処方する医薬品です。

別名は、漢方医学です。

基本的に漢方薬は、2つ以上の生薬を合成して作られています。

日本では、294処方(一般用漢方製剤です)が承諾されています。

医師保険が適用されているモノは、294処方の中で148処方です。

そして、5世紀~6世紀頃に中国医学が朝鮮半島を経て日本に伝えられました。

中華人民共和国や日本の医学書や古典に基づいて多くの経験を得て、発展していきました。

ちなみに、医薬品なので副作用があります。

副作用は、医薬品の効果とは異なる有害な作用の事です。

さらに漢方薬は、医療の最先端に利用されています。

科学的な研究が進行していて、西洋医学で治療が難しい症状や病気などに効果が期待されています。

現在は、日本の医者のほとんど(約90%程度です)が治療目的で使用しています。

主に診療で使用されている漢方薬の部門は外科、内科、産科・婦人科、

耳鼻咽喉科、小児科、胃腸科などです。

漢方薬の生薬について

主な漢方薬の生薬についてです(漢方薬の原料です)。

生薬名 薬効 効能
当帰 湯通ししたモノです。 鎮痛作用、末梢血管拡張作用などです。
沢瀉 周皮を除いたモノです。 利尿作用、血管拡張作用、降圧作用などです。
川芎 湯通ししたモノです。 末梢血管拡張作用、鎮痛作用などです。
芍薬 周皮とひげ根を除いたモノです。 鎮痙作用、鎮痛作用、血流改善作用などです。
茯苓 外層をほとんど除いたモノです。 利尿作用、抗炎症作用などです。
蒼朮 乾燥したモノです。 抗炎症作用、抗消化性潰瘍作用などです。

漢方薬の作り方について

①生薬栽培…原料となる生薬の品質を一定に保つ為に管理をします。

②品質検査…日本薬局方に基づいた試験や成分定量などの検査をします。

③保管管理…品質検査に合格した生薬を倉庫に収集して、厳しい管理下のもとで保管されます。

④切裁…特殊な切裁機で生薬ごとに決められた大きさに刻みます。

⑤調合…漢方薬ごとに決められた配合比によって、刻んだ複数の生薬を調合します。

⑥抽出…調合した生薬は、抽出を使って煮出して、エキスを抽出します。

⑦分離濃縮…エキス以外のモノを取った後、エキスを圧力によって濃縮します。

⑧乾燥…濃縮したエキスから水分を取り除く為にスプレードライヤーで乾燥します。

⑨造粒…エキス粉末に乳糖などの添加物を混合してエキス顆粒にします。

⑩充填包装…厳しい品質調査後、検査に合格した顆粒を包装して製品化します。

⑪製品配送…完成した漢方薬を全国の薬局や病院に配送されます。

ジェネリック薬品の歴史について

漢時代、中国医学の基礎となった3大古典である黄帝内経、傷寒論、神農本草経が誕生しました。

黄帝内経は病理、生理、衛生に関する基礎理論が中心に述べられている書物です。

傷寒論主は、急性熱病の療法に関する基礎理論が中心に述べられている書物です。

神農本草経は、365品の薬物を上中下の3分類に分けた基礎理論が中心に述べられている書物です。

隋時代、唐時代、中国医学が遣隋使や遣唐使によって医学書物が日本へ伝わりました。

701年、大宝律令で日本初の医事制度を定めました。

平安時代、日本最古の医学書である医心方が編纂されました。

1000年頃、宋時代に多くの医学書が日本に輸入されました。

1500年頃、オランダから西洋医学が日本へ伝わりました。

西洋医学は蘭方、それ以外の医学を漢方として認知されました。

明治時代、西洋医学を重視した医師免許規則を制定しました。

1950年、一般社団法人日本東洋医学会が設立されました。

1967年、初めて漢方薬に健康保険が適用されました。

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