小便について
体の消化管は、口から肛門までパイプを通じて形成しています。
そして消化管は、体の外側と通じているので、大腸で生成した糞がそのまま外に出されます。
しかし、おしっこ(小便です)は、細胞で形成した老廃物です。
さらに鳥類や爬虫類の小便は、固形です。
人間の場合は、液形です(水分が多く含まれています)。
目次
小便について
小便は、腎臓で血液から余分な水分と共にこしとられた老廃物です。
栄養分と酸素から必要なエネルギーを取り出すと、
細胞中に二酸化炭素、水、アンモニアなどができます。
つまり、おしっこは水が95%(パーセントです)、アンモニア・硫酸塩・リン酸塩・塩化物・
マグネシウム・カルシウム・カリウム・ナトリウム・クレアチニン・尿酸・尿素が5%です。
ちなみに水以外で最も多い成分は、尿素2%です。
アンモニアは、窒素と水の化合物です。
たんぱく質が消化されたアミノ酸は、窒素を含んでいます。
アミノ酸からエネルギーを摂取して、アンモニアができます。
さらに二酸化炭素は、肺から鼻を通じて外に排出されます。
しかし、アンモニアは強い毒性があるので体内に溜めてしまうと、死に至ります。
つまり、体外に排出する事が重要です。
動物の小便について
水中に暮らしている魚類は、水に溶けやすい
アンモニアを水に溶けたまま細胞からエラへ排出できます。
しかし、哺乳類の場合は、アンモニアを肝臓を通じて排出します。
つまり、尿素(アンモニアよりも毒性が低い物質です)に変換しています。
尿素は、腎臓でこしとらえて尿として膀胱へ行きます。
膀胱に溜まった尿は、体の外へ捨てられます。
そして、両生類も人間と同等な仕組みがあります。
具体例は、カエルです。
幼少期(オタマジャクシです)は、魚類と同じ手法をします。
しかし、成長期(カエルです)は、哺乳類と同じ方法をします。
鳥類や爬虫類は、卵を産むので孵化するまで老廃物を卵の中に溜めておく必要があります。
一般的にアンモニアを体内に溜めておく事が危険です。
つまり、毒性が低い尿素でも問題視されます。
実際は、肝臓でアンモニアをほとんど毒性がない水に溶けない尿酸に変換しています。
具体例は、鳩です。
鳩の糞の正体は、小便です(糞に見える白いクリーム状の塊です)。
つまり、爬虫類や鳥類は小便と大便が同じ穴から排出しているからです。
特に空を飛ぶ鳥は、軽量化が重要です(自由に身動きができるからです)。
おしっこを尿酸に変換する事によって、体内に水を多量に溜めておく必要性がないです。
結果的に都合が良い構造になっています。