白癬菌について
日本人の5人に1人程度が感染している水虫は、
人間に寄生している真菌である白癬菌が主な原因です。
そして白癬菌は、皮膚上で菌糸を伸ばして増殖していきます。
感染した部位によって、股部白癬(太ももの付け根の皮膚糸状菌感染症です)、
水虫(足白癬や爪白癬です)に繋がります。
さらに水虫は、白癬菌が足裏の皮膚に増殖して引き起こる感染症です。
白癬菌について
白癬菌は、人間の髪、爪、角質、動物の毛や鱗などに含まれている
ケラチン(タンパク質です)を好んで栄養源にするカビです。
別名は、皮膚糸状菌です。
人体で増殖を始めると、痒みの原因に繋がる炎症が起こります。
炎症が続いて、共存状態になります。
大きな特徴は、角質層に寄生して皮膚病を引き起こします。
手や体に感染しますが、90%(パーセントです)程度は足です。
サイズ感は、5.0μm(マイクロメートルです)程度です。
発育温度は、25℃(度です)程度〜27℃程度です。
主な生息場所は、皮膚表面、毛、爪などのたんぱく質(特にケラチンです)がある場所です。
白癬菌は、共用タオルや共用スリッパなどを介して皮膚に付く事が多いです。
角質に含まれているケラチンは、白癬菌の餌です。
つまり、ケラチンが多く含まれている爪や体毛に寄生します。
そして清潔に保たれていない環境(不衛生な状態です)や湿気が多い環境は、
白癬菌が付着して1日程度〜2日程度以内に角質層に侵入や感染します。
長時間続くと、悪化していきます。
足に感染する人が多い理由は、靴の中が白癬菌にとって理想的な環境だからです。
生命力が高い白癬菌は、症状が治ったとしても、
各層の奥で活動を控えているだけの場合が多いです。
つまり、再度増殖を始める事があります。
1度感染すると、完治する事が難しいです。