ガラスの正体について
ガラスは、結晶風に見えて結晶ではないです。
プラスチックやガラスなどの合成高分子は、人間の生活に対して深く関わりがあります。
紀元前2500年前、メソポタミア文明でガラスが採用されていました。
現在は、インターネット通信に欠かせない光ファイバーや極薄ガラスなどの
様々なガラス製品が開発されました。
ちなみに合成高分子は、人工的に作り出した高分子です。
合成樹脂(プラスチックです)、合成繊維、合成ゴムなどの材料に使われています。
主に軽く、加工がしやすく、衝撃に強い特徴があります。
目次
ガラスの正体について
ガラスは、ケイ酸塩を主成分とする硬く透明な物質です。
別名は、グラス、玻璃、硝子などです。
板ガラスやガラス瓶などに利用されているガラスは、ソーダ石灰ガラスです。
珪砂(二酸化ケイ素です)に炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムを混ぜて、
高温で融解させて生産しています。
●融解は、物質が固体から液体になる現象です、
一定圧力下で固体を加熱すると,温度の上昇と共に分子の熱振動が激しくなって、
秩序性の高い固体結晶の分子配向に乱れが生じて、
一定の温度で等方的な液体の状態に移行します。
透明なガラスは、通常の固体風に見えますが実際異なります。
液体の水は、加熱する事で水蒸気(気体です)が発生します。
冷やす事によって、氷(固体です)に変化します。
さらに氷状態は、水分子が規則正しく並んだ結晶の構造をしています。
●結晶は、原子や分子などが空間的に規則正しく配列した物質です。
しかし、ガラスは結晶ではないです。
ガラス内部は、二酸化ケイ素が不規則に並んでいるからです。
つまり、非晶質です(アモルファスです)。
氷を加熱すると、0℃(度です)で全てが液体の水に変化します。
ガラスは、加熱する事で徐々に柔らかくなっていきます。
●アモルファスは、結晶構造を持たない物質の状態です。
一般的に氷、金属、水晶などの鉱物は、結晶構造です。
ガラスは、アモルファス構造です。
アモルファスについて
二酸化ケイ素による結晶は、規則的な構造をしています。
しかし、ガラスは規則的な構造がないです。
ガラスを加熱して、特定の温度(融点です)で一斉に構造が崩れていきます。
つまり、液体ではなく、少しずつ構造が崩れて徐々に柔らかくなっていきます。
結果的にガラスは、加工しやすい状態になります。
●融点は、固体が液体に変わる融解現象が引き起こる温度です。
ソーダ石灰ガラスは、二酸化ケイ素同士が結合してできた構造の間に、
ナトリウムのイオンやカルシウムのイオンが紛れ込んでいます。
二酸化ケイ素と酸素の結合を切断する役割があるので、
溶ける温度が下がって加工しやすくなります。
つまり、金属イオンが原子同士の結合を切断します。