ミサイルのエンジンについて
超音波で飛翔するエンジンは、ロケットで採用されています。
一般的に飛行機のジェットエンジンがありますが、
飛行速度が音速以下の亜音速で飛翔するミサイルに活用されています。
そしてロケットエンジンは、ジェットエンジンに比較すると、燃費が悪いので不利です。
しかし、ミサイルは使い捨てなので安価に生産できるので最適なエンジンです。
目次
ミサイルのエンジンについて
①固体ロケットエンジン
火薬を使用します。
具体例は、アメリカ合衆国のアトラス、ロシア連邦のR-7、インドのアグニV、
中華人民共和国の東風-5、イスラエルのエリコ3などです。
基本的にミサイルに採用されています。
●メリットは、即時発射性、長期保存性、取り扱い度、大推力性などです。
●デメリットは、燃費、推力制御性などです。
②液体ロケットエンジン
液体をタンクに入れて、ポンプで燃焼室に送り出して燃焼させて使用します。
具体例は、朝鮮民主主義人民共和国のノドン、朝鮮民主主義人民共和国のテポドンなどです。
基本的に宇宙ロケットに採用されています。
●メリットは、燃費、推力制御性などです。
●デメリットは、即時発射性、長期保存性、取り扱い度、大推力性などです。
ロケットとミサイルについて
ロケットは、高温・高圧の燃焼ガスを超音波で後方のノズルから噴出する事によって、
推力を向上できます。
つまり、燃焼ガスはエンジン内で燃えるモノと燃やされるモノを反応させる必要があります。
火を着けると、自前で燃焼ガスを発生する仕組みはできています。
ちなみにジェットエンジンは、空気が吸い込みます。
ミサイルは、機体の容積の60&(パーセントです)程度〜70%程度の火薬が搭載しています。
主に推進薬を使用します。
点火薬を電気で加熱すると、高温ガスを発生して着火します。
推進薬が燃焼する事で、3000K(ケルビンです)以上の高温と
10Mpa(メガパスカルです)程度の高圧になります。
一般的には、燃焼室に噴射ノズルが結合されています。
ロケットエンジンの燃焼室の壁は、ミサイル飛翔体の機体の1部です。
ちなみに3000Kは、2727度です。
●点火薬は、推進薬を着火する為の粒子状火薬です。
細い電熱線の加熱で着火できます。
●推進薬は、ロケット固体燃料です。
燃える成分(燃料です)と燃やす成分(酸化剤です)を含んでいます。