リケッチアについて

一般的な細菌よりも小さいリケッチアは、

生物学的にウイルスではなく、細菌として認識されています。

基本的に病原性があるので、人間や鼠などの

脊椎動物に感染する人獣共通感染症の原因に繋がります。

そしてリケッチアに感染した脊椎動物は、媒介先がダニやノミなどが多いです。

さらに、ひと噛みで命取りになる可能性があります。

目次

リケッチアについて

リケッチアは、節足動物(主にダニです)を媒介して、

人間に発疹チフスやリケッチア症を引き起こす微生物です。

別名は、偏性細胞内寄生体です。

ウイルスと同様に細胞外で増殖できないです。

人間に感染すると、発疹が形成して血管破裂や血管壊死に繋がります。

 

大きな特徴は、媒介生物が菌を運んでいきます。

つまり、媒介生物が人間を刺す事によって感染していきます。

サイズ感は、0.5nm(ナノメートルです)程度〜2nm程度です。

主な生息場所は、小型哺乳類(主に鼠です)・

ダニ・シラミ・恙虫から人間に感染していきます。

 

ダニの1種である恙虫は、ツツガムシ病で有名です。

ツツガムシを介して、リケッチアが人間の体内に侵入します。

そして血流によって、血管の細胞で増殖していきます。

さらに、血管炎を発症させやすくなります。

最悪の場合は、全身に発疹が形成して多臓器不全になる可能性があります。

 

しかし、ツツガムシ病は土壌に生息している恙虫から感染していきます。

つまり、皮膚を露出しにくい服装をしていると、未然に防ぎやすくなります。

ちなみにマダニに刺されて、高熱・発疹・倦怠感などの

症状を招く日本紅斑熱は、リケッチアが主な病原体です。

リケッチアの主な感染症について

①日本紅斑熱

感染したマダニの媒介によって、人間に感染していきます。

主な症状は、高熱、頭痛、刺し口の紅斑などです。

 

②Q熱

感染したマダニの媒介によって、人間に感染していきます。

主な症状は、急激な発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などです。

 

③発しんチフス

感染したコロモジラミの媒介によって、人間に感染していきます。

主な症状は、発熱、頭痛、悪寒、手足の疼痛などです。

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