緑膿菌について
傷口を青緑色に化膿させる緑膿菌は、傷に感染します。
特に水溜まり、流し台、蛇口などに生息しています。
一般的に消毒に対する強い耐性があります。
石鹸や消毒液の中に潜んでいる場合もあります。
つまり、死滅させるのが難しい細菌で有名です。
目次
緑膿菌について
緑膿菌は、常在菌の1種です。
グラム陰性で好気性の桿菌の1つです。
消毒薬への抵抗性が高く、薬への耐性を稼得したモノが多いです。
サイズ感は、0.5μm(マイクロメートルです)程度〜3.0μm程度です。
発育温度は、37℃(度です)程度です。
主な生息場所は、人間の腸内、植物の表面、台所の水回りなどです。
緑膿菌は健康的な人に対して、ほとんど害がないです。
しかし、疾患がある人や高齢者は深刻な感染症を引き起こす病原菌になります。
つまり、免疫力が低下している人は要注意です。
清潔な病院にドアノブ、シャワー、蛇口などに緑膿菌が付着している事があります。
病院にいる患者さんへ侵入する機会があるので手洗いをしっかり行う必要があります。
緑膿菌は体内に侵入すると、エンドトキシン(毒素です)を形成します。
肺炎や敗血症などに繋がります。
医療従事者や患者さんの手から病院内で瞬く間に広がっていきます。
病院内感染を引き起こす可能性があります。
薬剤に対する耐性もあるので、医療現場の大きな敵です。
●肺炎は、細菌やウイルスの感染によって肺に引き起こる急性の炎症です。
●敗血症は、感染症を起こしている細菌が増殖して炎症を起こす事によって、
臓器に障害が発生して様々な症状が出る病気です。
緑膿菌に感染しやすい人の特徴について
寝たきり状態の人、高齢者、抗生物質や免疫抑制剤を投与中で免疫不全の人、
白血病・悪性リンパ腫などの血液疾患がある人、重度の糖尿病の人などです。
●白血病は、血液細胞の元になる造血幹細胞や血液細胞になる前の細胞に異常が起こって、
骨髄中に癌化した細胞(白血病細胞です)が無制限に増える病気です。
●悪性リンパ腫は、血液細胞の中のリンパ球が癌化する病気です。