ペットボトルについて
清涼飲料水、ジュース、調味料、化粧品などの容器としてペットボトルが活用されています。
元々、土に埋めても腐らずにかさばるので、厄介なモノとして認識されていました。
しかし、圧縮や粉砕などの工程を経てリサイクルが可能になりました。
さらにペットボトルをリサイクルする場合は、
元々の原料である石油にまで戻す事は技術的に難しいです。
一般的には、そのまま素材として加工します。
目次
ペットボトルについて
ペットボトルは、ポリエチレンテレフタラート(PETです)を材料として作られている容器です。
ポチエチレンテフレタレート(PolyEthylene Terephthalateです)は、
化学物質の樹脂です(高分子化合物です)。
石油から生成したテレフタル酸(C₆H₄(COOH)₂です)と
エチレングリコール(C₂H₆O₂です)が原料です。
高温、高度な真空状態で化学反応する事で形成できます。
ポチエチレンテフレタレートを溶かして糸にした繊維(ポリエステルです)、
フィルムにしたモノ(ビデオテープです)、
加熱後に高圧空気を入れて含ませたモノ(ペットボトルです)などの汎用性が高いです。
ペットボトルのリサイクルについて
①分別排出
ペットボトルが家庭や事業所などから分別回収します。
②収集・洗浄
各自治体、委託業者などがキャップや他のプラスチックと混ざっていないかを点検します。
③減容・粉砕
圧縮して容積を減らして細かく切った粉状のフレークやチップ化します。
④加熱・溶解
ペットボトルの融点である255℃(度です)程度の温度で加熱や溶解します。
その後、様々な製品に加工していきます。
ペットボトルの作り方について
①樹脂を射出成形機で溶かして、圧力をかけて金型に流し込みます。
冷却後に取り出して、
プリフォーム(試験管の形にしたペットボトルの原形です)を形成します。
②プリフォームを約100℃程度まで加熱します。
③ペットボトル向けの金型に入れます。
④延伸棒でプリフォームを縦に伸ばします。
⑤高圧空気を入れて膨らませます。
⑥冷却後、ペットボトルが完成します。
リサイクルマークについて
リサイクルマーク名 | 記号 | 具体例 |
---|---|---|
ポリエチレンテレフタレート | PET | ペットボトル、ビデオテープ、カセットテープなどです。 |
高密度ポリエチレン | HDPE | レジ袋、弁当箱、バケツなどです。 |
塩化ビニル樹脂 | PVC | ラップ、ホース、農業用ビニルなどです。 |
低密度ポリエチレン | LDPE | ポリ袋、農業用シート、ラップフィルムなどです。 |
ポリプロピレン | PP | 食品容器、入浴用品、収納容器などです。 |
ポリスチレン | PS | トレー、植木鉢、おもちゃなどです。 |
その他の石油製品 | OTHER | アクリル繊維、アクリル板、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンなどです。 |