結晶の作り方について
身近に結晶を生成する事ができました。
結晶の先に次の結晶が育っていくので、夏休みの自由研究に利用できます。
色が付いている液体に割り箸を入れて立てておくと、次第に結晶が大きく成長していきます。
ちなみに、割り箸の種類によって結晶が形成しにくい場合もあります。
そして世界は、全て原子(目に見えない粒子です)で構成しています。
原子や分子(2つ以上の原子で構成している物質です)の集まり方次第で
固体、液体、気体になります。
固体の中で原子や分子などが規則正しく並んでいるモノが結晶です。
目次
結晶の作り方について
結晶は、原子や分子などが空間的に規則正しく配列した物質です。
具体例は、氷、ダイヤモンド、宝石、炭化ケイ素(SiCです)などです。
PVA入り洗濯のり10㎖(ミリリットルです)程度をプラスチックのコップに入れます。
●PVAは、Polyvinyl Alcohol(ポリビニルアルコールです)の略語です。
合成樹脂の1種、主に接着剤に含まれています。
②耐熱性があるコップに1/3程度の湯を入れます。
③コップに尿素70g(グラムです)を入れます。
ちなみに尿素は、園芸販売店で肥料用として販売しています。
④中央部分にカッターナイフで切り込みを入れた割り箸で掻き混ぜて溶かしていきます。
冷たくなっていくと、成功しています。
ちなみに割り箸は、最初に割ってから
カッターナイフで手を切らないように切り込みを入れておきます。
⑤食器向け洗剤とPVA入り洗濯のりが入っているプラスチックのコップを入れます。
ちなみにPVA洗濯のりを入れると、結晶が硬く丈夫になるので大きく成長しやすくなります。
⑥切り込みが入っている割り箸を入れたまま放置します。
ちなみに、食用色素や絵の具を1滴程度を入れておくと、色が付いた結晶ができます。
⑦1日程度後、少しずつ結晶が形成していきます。
⑧3日程度後、大きな結晶が形成して完成です。
気温や湿度によって、結晶化の時間が異なります。
水と尿素について
水に尿素を入れると、尿素が水に溶ける時に熱を奪います。
つまり、温度が下がります(吸熱反応です)。
お湯が徐々に冷えていく原理と同じです。
さらに、5℃(度です)程度まで下がります。
尿素は、結晶を形成します。
具体例は、食塩の結晶(立方体です)、雪の結晶(正六角形です)などです。
そして唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの場合は、針状の結晶を形成します。
さらに、痛風を引き起こす尿酸も針状の結晶を形成します。
ちなみに尿素の樹状結晶は、針状結晶が枝分かれして形成していきます。
つまり、切り込みを入れた割り箸の上部まで吸い上がった
尿素水溶液から水分が蒸発すると、結晶化に繋がります。