エンジンオイルについて

金属部品の集合体であるエンジンは、高速で回転運動や往復運動によって稼働します。

そして、金属面同士で直に触れ合い、激しく擦り合ってしまうと、

摩擦による円滑な作動が望まないです。

さらに摩擦は、エネルギーの損失、部品の摩耗、加熱による焼き付けなどの問題点があります。

ちなみにエンジンオイルは、汚れたまま放っておいたり、

無くなってしまうと、エンジンが壊れてしまいます。

目次

エンジンオイルについて

エンジンオイルは、エンジン内を潤滑する油です。

水分や汚れを取り込む事で劣化(酸化です)するので、

定期的なエンジンオイルの交換が必要です。

 

金属と金属の間にエンジンオイルを送り込んで、

金属の表面に油膜(薄い膜です)を絶えず作り続けて潤滑する事が重要です。

基本的にエンジンオイルは、オイルポンプによってエンジン各部に圧送されて

摩擦抵抗や摩擦軽減に期待できます。

潤滑だけではなく、様々な活用ができます。

エンジンオイルの特徴について

①潤滑

金属部品同士がかじり合ったり、焼き付いたりしないように

接触面の間に薄い油膜を形成します。

そして各パーツのフリクションロス、摩耗などを低減します。

つまり、潤滑油として利用されています。

 

②洗浄

各パーツが作動すると、各部品は摩擦して金属粉が発生します。

混合気の未燃焼物質も発生しますが、洗い流してくれる洗浄作用もあります。

 

③冷却

オイルポンプによるエンジン内部を潤滑するエンジンオイルは、

高温になった箇所から熱を奪い取って冷却効果があります。

冷却水や外気に接しやすい場所で奪った熱を放出してエンジンを冷やす役割があります。

 

④防錆

錆が発生しやすい金属製品は、油膜によって覆う事ができます。

酸素や水分などを金属面に触れてしまうと、錆が発生しやすくなるからです。

 

⑤緩衝

各パーツの間にエンジオンオイルが入り込む事で緩衝作用があります。

エンジンオイルは、油膜作用によってシール効果があります。

そしてピストンリングは、ピストンとシリンダーの間から

燃焼ガスや混合気が抜けて通れないようにする密封作用があります。

エンジンオイルの粘度について

SAE(アメリカ自動車技術者協会です)規格が一般的です。

公式は、低温時の粘度-高温時の粘度です。

具体例は、5W-50です。

数字が大きい程、粘度が高いエンジンオイルです。

ちなみにWは、ウィンターです。

 

①低温時の粘度

数字が小さい程、冷寒時に強いです。

エンジン始動性、燃費が良くなります。

 

②高温時の粘度

数字が大きい程、熱さに強いです。

エンジン保護性能が良くなります。

エンジン音が静かになりやすくなります。

 

●マルチグレードは、低温時の粘度と高温時の粘度を表示したタイプです。

前後の数字の差が大きい程、幅広い温度で使用できます。

●シングルグレードは、高温時の粘度のみをを表示したタイプです。

マルチグレードの登場前に利用されていました。

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