木材の用語集
昔から木造は、加工性が良く、寿命も長いので地球環境に則した工法です。
施行時は、乾燥やたわみなどの不具合が出ないように注意する事が必要です。
そして、土台や梁などの構造材に使用されているレッドウッド(北米にある針葉樹です)、
内装材に使用されているパイン(北アメリカ大陸にある針葉樹です)、
高級な内装材に使用されているメープル(楓で有名な広葉樹です)などの
木材を活用しています。
目次
木材の用語集について
①国産材
日本国内で育成した木材です。
最近は外国産材が多く、国産材を使用した建物が減少しています。
林野庁は、国産材の普及を促進した木づかい運動を推進しています。
特に自治体で県産材を使用した家を推奨しています。
②外国産材
別名は、外材です。
国産材以外の木材です。
③含水率
木材に含まれている含水量の割合です。
理想的な数値は、使用部位によって異なります。
JAS(日本農林規格です)は、構造材で20%(パーセントです)以下、
下地材と造作材で15%以下です。
④木口
木材繊維の断面が見える部位です。
●元口は、樹木の根に近い部分の切り口です。
●末口は、上方の切り口です。
⑤木表
板目材で樹脂側の面です。
乾燥によって、反り方が異なります。
⑥木裏
板目材で樹心側の面です。
乾燥によって、反り方が異なります。
⑦柾目
年輪に対して直角に切断した際に、縦方向の縞模様が並行に出てくる木理です。
板目よりも高価です。
⑧板目
年輪に対して接線方向に切断した際に出てくる木理です。
膨張や伸縮による狂いが大きいので、割れやすいです。
⑨心材
別名は、赤身です。
木材の樹芯に近い部位です。
色が濃いです。
⑩辺材
別名は、白太です。
木材の外周部位です。
色が薄いです。
木の性質について
①生材
別名は、グリーン材です。
未乾燥材です。
②無垢材
1本の原木から切り出した材料です。
③乾燥材
乾燥を施した木材です。
●天然乾燥は、自然に乾燥させる方法です。
●人工乾燥は、人工的に温度や湿度を調節して行う方法です。
④AD材
天然乾燥によってできた木材です。
ちなみにADは、Air Driedの略語です。
⑤KD材
人工乾燥によってできた木材です。
ちなみにKDは、Kiln Driedの略語です。
⑥木取り
原木の丸太から柱の形状に合わせて加工する製造工程です。
柱は丸太の真ん中の心材、垂木や間柱などは外周部の辺材です。
つまり、使用する部位によって木取りが活用できます。
⑦生地
表面に塗装を施していない木材表面です。
⑧節
木の枝が幹に巻き込まれたモノです。
●生節は、製材する事で節が綺麗に出るタイプです。
●死節は、節の繊維が周囲の材と一体化したタイプです。
●抜節は、死節が空洞化したモノです。
⑨プレカット
木材の建築を形成する時に構造体をあらかじめ工場で切断や加工しておく事です。
⑩背割り
心材は乾燥によって変形して四方にひび割れが生じるので、
あらかじめ材の樹心に向かって溝を一方に入れる事です。
つまり、他三方の割れを防ぐ事に繋がります。
木の種類について
①等級
木材の品質ランクです。
JASによって定められています。
②ヤング係数
材料によって異なる変形しにくさを表す数値です。
基本的に曲げヤング係数を使用します。
JASは、木材の投球によってヤング係数の値が定められています。
③針葉樹
針に近い細長い葉の樹木です。
具体例は、松、杉などです。
④広葉樹
広く平らな葉の樹木です。
具体例は、欅、桜などです。
⑤杉
スギ科に属している針葉樹です。
一般的に柔らかい木材です。
基本的に柱に利用されています。
秋田杉や屋久杉が有名です。
⑥松
マツ科に属している針葉樹です。
以前は、松丸太の梁材が使用されていました。
現在は、赤松の梁材が多いです。
赤松、黒松、唐松が有名です。
⑦檜
ヒノキ科に属している針葉樹です。
香りが良い木材です。
建築材料は、最高品質で有名です。
⑧ヒバ
ヒノキ科の針葉樹です。
香りが強い木材です。
基本的に内装材や床材に利用されています。
青森ヒバが有名です。
⑨オーク
別名は、楢です。
ブナ科に属している広葉樹です。
堅木なので床材に利用されています。
⑩スプルース
マツ科に属している針葉樹です。
一般的に柔らかい木材です。
基本的に加工しやすいので内装材に利用れています。