【就活】精錬業【業界研究】
新興国(主に中華人民共和国です)を中心とした経済成長によって、
非鉄金属の消費量が増加しています。
そして、鉱石の安定調達に向けて海外鉱山開発が進行中です。
しかし、米中貿易摩擦により、銅価格が市況に影響を及ぼしています。
最近は、携帯電話や自動車の廃バッテリーなどのスクラップから
金属を回収するリサイクル事業が好調です。
さらにアルミは、鉄などと比較して軽く、車向け部材で注目されています。
目次
精錬業について
精錬業産業は、成長率がまずまずです。
主に海外から銅や亜鉛などの鉱石を輸入して、精錬所で純度を高めた地金を生成します。
電子部品、電線、電池材料などに販売する事が多いです。
ちなみに、アルミ地金を薄く延ばして、アルミ板などに加工するアルミ圧延業などもあります。
自動車、電機関係の部品、飲料向けなどの材料を性生産しています。
日本アルミニウムの研究調査データによると、
2018年度のアルミニウム圧延品出荷数は、197万9711トンです(前年比3.5%減です)。
ちなみに、2009年から停滞しています。
特に缶材は、ビール類の減少が目立ちます。
しかし、自動車向けパネル材は好調です。
国内の精錬業について
①神戸製鋼所は、アルミ圧延最大手企業です。
売上高は、1兆8811億円です。
営業利益は、889億円です。
自動車向けアルミ板、海外などに特化しています。
日本製鉄の子会社です。
②三菱マテリアルは、精錬業最大手企業です。
売上高は、1兆5161億円です。
営業利益は、379億円です。
伸銅、超硬工具、セメントなどに特化しています。
最近は、品質不正が発覚しました。
三菱グループの子会社です。
③JX金属は、精錬業大手企業です。
売上高は、1兆418億円です。
営業利益は、682億円です。
精錬業技術に特化しています。
ゴールドマン・サックスの子会社です。
④住友金属鉱山は、精錬業大手企業です。
売上高は、9335億円です。
営業利益は、1248億円です。
ニッケル、銅、金鉱山などに特化しています。
住友グループの子会社です。
⑤昭和電工は、アルミ圧延大手企業です。
売上高は、9064億円です。
営業利益は、1207億円です。
鍛造品、缶材などに特化しています。
ゴールドマン・サックスの子会社です。
⑥UACJは、アルミ圧延大手企業です。
売上高は、6613億円です。
営業利益は、148億円です。
アルミ圧延に特化しています。
古河電気工業の子会社です。
⑦DOWAホールディングスは、精錬業大手企業です。
売上高は、4851億円です。
営業利益は、259億円です。
環境リサイクルに特化しています。
藤田観光の子会社です。
⑧三井金属は、精錬業大手企業です。
売上高は、4363億円です。
営業利益は、384億円です。
亜鉛、電子材料、自動車部品などに特化しています。
本田技研工業と提携しています。
三井グループの子会社です。
⑨古河機械金属は、精錬業大手企業です。
売上高は、1741億円です。
営業利益は、89億円です。
削岩機、インフラ向け機械などに特化しています。
⑩日鉄鉱業は、精錬業大手企業です。
売上高は、1073億円です。
営業利益は、80億円です。
鉄鋼向けの石灰石に特化しています。
日本製鉄の子会社です。
海外の精錬業について
①ノベリスは、アルミニウム世界大手企業です。
売上高は、1兆1000億円です。
純利益は、63億円です。
②リオ・ティントは、精錬業世界大手企業です(イギリスです)。
売上高は、6兆530億円です。
営業利益は、2兆2840億円です。
ロスチャイルド・グループの子会社です。
③ヴァーレは、精錬業世界大手企業です(ブラジルです)。
売上高は、3兆4000億円です。
鉄鉱石に特化しています。
④BHPグループは、鉱業世界大手企業です(オーストラリアです)。
売上高は、4兆8193億円です。
営業利益は、2兆3億円です。
⑤グレンコア・ピーエルシーは、精錬業世界大手企業です(スイスです)。
売上高は、22兆円です。
営業利益は、8600億円です。
亜鉛、銅などに特化しています。
ちなみに、世界最大の商品取引商社です。
タックス・ヘイヴン(租税回避地です)に属していて、イギリス王室関連企業です。