保険の基礎知識
火災、地震、交通事故などの多くの現象は、偶然に発生します。
生活の安定を崩す事件、事故、災害などの危険に対処する制度があります。
保険は、契約を通じて障害が発生した際に、生じた損害を埋め合わせる効果があります。
事前に保険金を納めて、緊急時に保険金を給付する制度です。
そして、保険金の支払義務を負う人を保険契約者、保険金を引き受ける人を保険者と呼ばれています。
目次
保険について
保険は、多数の人がお金を負担し合って、偶然に発生する事故などによって、
お金が必要となる場合に一定の給付を受ける仕組みです。
これは、預貯金などの金融商品が貯めるモノに対して、保険は不測の事態に備えるモノです。
●貯蓄…万一の事故が発生した場合は、時期によって貯蔵額は異なります。
十分な蓄えになっているとは限りません。
●保険…契約期間内で万一の事故が発生した場合は、時期にかかわらずに一定の保険金が得れます。
契約期間内であれば、加入した時点から一定の保険料が入手できます。
価値観の多様化によって、私たちのライフスタイルは人それぞれです。
しかし病気、事故、火災などの予期できないアクシデントによって、
思い通りに描いていた生活設計が機能しないようになる場合があります。
そして、経済的に生活が困難な状態に陥ってしまう場合もあります。
保険は、大きなリスクが伴う事態を未然に防ぐ応急措置です。
自分の生活や家族の生活を守る大切な備え策です。
保険は、主に2種類に分類されます。
●生命保険…病気や死亡した場合などを保障する保険です。
●損害保険…モノが破損した場合などの損害を補償する保険です。
主な生命保険の機能について
●医療・介護保障機能…病気、事故、介護費用などを保障する機能です。
具体例は医療保険、介護保険、総合医療特約、介護特約などです。
これは、入院時や要介護状態になった時、医療費や介護費の支払いを補う事ができます。
●死亡保障機能…死亡した場合に保険金が支払われる機能です。
具体例は定期保険、終身保険などです。
これは、家計を支えていた人が死亡した時、残された家族に保険金が支払われます。
その後の生活や経済的な支えに繋がります。
●長期貯蓄機能…老後の生活費や子供の教育費などに対応している機能です。
具体例は養老保険、こども保険などです。
これは、計画的な資金作りに役立ちます。
●老後資金準備機能…一定の年齢に達した時から年金を受け取る事などに対応している機能です。
具体例は個人年金保険、変額年金保険などです。
これは、老後の資金作りに役立ちます。
主な損害保険の機能について
●医療・介護補償機能…入院費、治療費、要介護費などを保障する機能です。
具体例は医療保険、介護保険などです。
これは、入院時や要介護状態になった時、医療費や介護費用による支払いを補う事ができます。
●損害補償機能…火災、傷害、交通事故などを保障する機能です。
具体例は火災保険、傷害保険、自動車保険などです。
これは、家の再築や賠償金などに対応する事ができます。
●長期貯蓄機能…老後の生活費や子供の教育費などに対応している機能です。
具体例は積立火災保険、積立傷害保険などです。
これは、計画的な資金作りに役立ちます(積立型です)。
●老後資金準備機能…一定の年齢に達した時から年金を受け取る事などに対応している機能です。
具体例は確定年金、夫婦年金などです。
これは、老後の資金作りに役立ちます(積立型です)。
保険の加入について
保険に加入するまでは、保険に加入する目的を明確にする必要があります。
契約内容に十分に納得して契約する事が大切です。
本当に必要な保険は、人によってそれぞれ異なります。
特に保険に加入する際は、告知義務やクーリング・オフ制度があります。
●告知義務…現在の健康状態や過去の病歴などを保険会社に報告する義務があります。
しかし、告知義務違反が発覚した場合は、
営業職員などに告知義務違反をする事を勧められたような場合以外は、
保険金や給付金が受け取れない事や契約を解除させられる事があります。
ちなみに、損害保険も同様です。
そして各種の契約は、一定年数の保険期間ごとに区切っています。
保険期間が満了時に、次の保険期間に自動的に更新します。
保険料は更新時の年齢や保険料率で再計算されます。
更新後の保険料は、通常更新前よりも高くなります。
更新後の保険料を再確認する必要があります。
必要なライフスタイルがあるので、更新時には保障額の見直しを検討する事が重要です。
●クーリング・オフ制度…保険は、いったん申し込んだ後に撤回できる制度です。
しかし、保険期間が1年以内の契約や医師の診査などは対象外です。
基本的には、契約期間が1年超の場合は適用できます。