のれんの基礎知識

少子高齢化や消費者の多様な嗜好によって、

各企業のM&A(企業買収、企業合併です)が増加しています。

そして企業の隠れたブランド力を示す指標『のれん』が重要です。

目に見えない価値が、暖簾として計上できる場合もあります。

さらに上場企業は、積極的なM&Aが海外で行われています(諸刃の剣です)。

ちなみにM&Aは、Mergers(合併です) and Acquisitions(買収です)の略語です。

目次

のれんの基礎知識について

暖簾は、貸借対照表の資産の部に計上される会計用語です。

つまり、企業が所有している潜在的な価値です。

具体例はブランド、ノウハウ、従業員の能力などです。

M&Aによって、他者を傘下に入れると、他社ののれんが計上されます。

貸借対照表にのれんがある場合は、過去に会社を買収した証拠になります。

 

買収される会社の企業価値を算出します。

第3者機関を利用して企業価値算定の為の調査が行われて、

客観的に目に見えない価値を含めた企業価値を測定する事ができます。

そして財務諸表上の企業価値を表す純資産の金額は、目に見えない価値が含まれていません。

つまり、純資産の金額と第3者機関による調査を経て

測定された企業価値の金額との差額が暖簾として貸借対照表に形状されます。

 

のれんは、備品や機械などの有形固定資産ではないです。

暖簾部分を切り取って他の事業に転用したり、他社に売却したりする事ができません。

実物ではなく、事業の浮き沈みで費用に振り替わってしまう恐れがあります。

さらに、暖簾の金額が業績の落ち込みによって減損損失として費用計上された場合は、

事業や地域の失敗原因が推測できます。

つまり、事業の多角化でリスク分散を図る事ができます。

のれんによるM&Aについて

①A社がB社の買収を検討します。

 

②B社の企業価値を第3者機関が客観的に評価します。

 

③買収価格が決まります。

競合する会社数によって、買収価格が上がる事があります。

 

④B社の暖簾金額が算出されます。

買収価格-純資産=のれんです。

 

⑤B社がA社のグループ傘下に入ります。

 

⑥A社グループの連結貸借対照表にB社の暖簾が計上されます。

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