働くアリと働かないアリについて

働かない蟻が、アリの社会を存続させています。

そして働き蟻は、アリのコロニーに必要不可欠な生命体です。

実は、働かないアリが意外と多いです・・・

さらに蟻や蜂などは、女王だけが繁殖して

他の個体が繁殖の為だけに働く仕組みを備えた生き物です。

つまり、真社会性生物です。

ちなみにコロニーは、地域に定着した生物集団です。

真社会性生物は、世代の重複、親以外の個体による子育て、

繁殖しない個体を伴う役割分業の3点を満たす社会の総称です。

目次

働くアリと働かないアリについて

蟻は、ハチ目アリ上科アリ科に属している昆虫の総称です。

 

一生懸命働いているアリは、全体の約20%(パーセントです)程度です。

残り約80%程度のアリは、普通に働いている蟻が約60%程度、働いていない蟻が約20%程度です。

そして約20%程度の働き蟻が、残りの約80%程度のアリの食料を集めています。

結果的に比率が2(よく働く蟻です):6(働く蟻です):2(働かない蟻です)です。

つまり、パレートの法則です(働きアリの法則です)。

集団の報酬や評価が1部の構成員に集中する経験則です。

 

①働きアリ

餌を探したり、赤ちゃんの世話をします。

 

②通常のアリ

働き蟻と同様に動いたり、動かなかったりします。

 

③働かないアリ

基本的に仕事をしないです。

働かないアリの必要性について

働くアリと働かないアリが絶妙なバランスで存在する事によって、

絶命リスクを回避しています。

つまり、あえて非効率な仕組みを採用しています。

働くアリだけ他の巣に移したり、働かないアリだけに移しても、

結果的に働くアリと働かないアリの比率が一定の割合になります。

 

特に腰の重さが重要です。

具体例は、餌を発見した時です。

特定の刺激に対して反応しやすさが大きな鍵を握っています。

そして蟻は、遺伝的に反応しやすい個体(腰が軽いです)と

反応しにくい個体(腰が重いです)があります。

つまり、反応閾値です(フットワークの軽さです)。

刺激に対して、行動を起こす為に必要な刺激量の限界値です。

 

蟻の反応閾値が同じだった場合は、同じ刺激に対して一斉に動いてしまいます。

つまり、同時に疲弊して誰も動けなくなります。

最終的に隙間が生じてコロニーが存続できない事態に繋がります(絶滅です)。

個々の反応閾値に差があるので、働く蟻と働かない蟻のグループに分かれます。

 

働かない蟻の存在は、大切です。

アリの前に仕事が発生した時に最も反応閾値が低いアリから働きます。

反応閾値が低いアリが疲れて休んでいる時や他の場所に移動したりすると、

反応閾値が高いアリが代わりに動き出します。

アリの繁殖方法について

雄と雌が交尾します。

そして女王アリは、寿命が5年程度〜10年程度です。

毎年卵を産み続けて、雄の精子を受精嚢に貯蔵します。

産卵時に必要な数の精子を取り出して受精していきます。

 

①受精卵の場合

雌の働きアリとして育っていきます。

良好な栄養状態で育った個体が新女王になります。

ちなみに雌の寿命は、約1年程度〜約2年程度です。

 

②未受精卵の場合

雄が成虫後に交尾目的で飛び立ちます。

交尾を経て、役目を終えた雄は亡くなります。

ちなみに雄の寿命は、数ヶ月程度です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です