台風について

主に太平洋地域で発生して日本に近づいてくる台風があります。

様々な災害を引き起こす厄介な自然現象です。

しかし、台風の仕組みを理解しておくと、台風を事前にコントロールする事ができます。

そして台風は、日本沿岸で発生した名称です。

アメリカ合衆国沿岸で発生した台風がハリケーン、

インド洋や南半球で発生した台風がサイクロンです。

つまり、名称違いで構造的に同じです。

目次

台風について

台風は、熱帯地域で発生した強い低気圧です。

台風中心の最大風速は、毎秒17m(メートルです)以上です。

 

赤道付近で北と南から吹いてきた風がぶつかり合います。

つまり、渦を巻きながら上昇します。

熱帯地域は、海水が温かいので海面近くの空気が大量の水蒸気を含んでいます。

水蒸気が上空に持ち上げられると、たくさんの積乱雲が発生します。

凝結熱によって気温が上がるので、上昇気流が強くなります。

その後、台風が発生します。

 

台風内は、積乱雲が次々と消えては発生しています。

上昇気流で発生した積乱雲は、大量の雨を降らせます。

つまり、雨の勢いで冷たい下降気流が発生します。

積乱雲が徐々に消えていきます。

しかし、強い下流気流によって近くの空気が押し上がられるので、新たな積乱雲が発生します。

つまり、次々と積乱雲が発生するので台風全体的に発達していきます。

 

大きな台風は、台風の目があります。

上昇気流が大きすぎるので渦を形成するからです。

つまり、お風呂の栓を抜いた時にできる渦を上下逆さまにした構造と同じ事です。

渦の中心部分は、風が吹いていないので曇も発生しないです。

 

●凝結熱は、気体が凝縮する時に放出する熱量です。

液体を気体に変化させる為に必要な熱です。

●上昇気流は、上向きの大気の流れです(雲が増えて天気が悪くなりやすいです)。

●下降気流は、下向きの大気の流れです(雲が消えて天気が良くなりやすいです)。

●熱帯低気圧は、熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧の総称です。

主に強風、大雨、高潮などを伴うので、大きな気象災害をもたらす場合があります。

最大風速は、毎秒17m未満です。

台風の作り方について

台風は、低気圧の1種です。

反時計回りに風がいふている場合は、台風の右側が台風自体の風と

台風を運んでいる南風とが足し合わさっているので風がさらに強くなります。

基本的に台風は、右側の勢力が大きくなりやすいです。

つまり、台風情報による暴風域や強風域の円は右側の方が大きいです。

①台風自体の風は、足合わされて強化します。

②台風を運ぶ南風は、打ち消し合うので弱体化します。

 

水温の高い海上は、海水から発生した水蒸気を取り込んで台風が発達化します。

しかし、上陸したり、冷たい海域へ入ると、

積乱雲の材料である水蒸気が供給量が減るので台風自体が衰退化して熱帯低気圧になります。

さらに北上すると、北側から冷たい空気が入ってくるので、

東西に前線が伸びて温帯低気圧に変わります。

ちなみに、台風が強い勢力のまま温帯低気圧に変わる事や

温帯低気圧が後から勢力を強化する事などの台風自体が無くなっても油断大敵です。

 

夏は、日本の南東海上で太平洋高気圧が多いです。

高気圧は、時計回りに風が吹いているので日本に向かって南風が吹き付ける事によって、

南風に乗って熱帯地域から台風が近づいていきます。

●温帯低気圧は、中緯度地域で発生して達する低気圧です。

北の冷たい空気と南の温かい空気が混ざろうとして、渦を巻く事で発生します。

低気圧の東側は、南からの温かい空気が入るので温暖前線に繋がります。

低気圧の西側は、北からの冷たい空気が入るので寒冷前線に繋がります。

●太平洋高気圧は、太平洋に発生する温暖な高気圧です。

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