債券の種類について

公的機関が発行する債権は、公社債として活用しています。

そして、民間企業が発行している民間債もあります。

さらに日本で発行している債券は、ほとんどが利子付債です。

しかし、利子が付かない割引債もあります。

自己資金が少ない人は、投資信託を通じて間接的に債券に投資できます。

債券に投資する債券型投資信託があるので、

比較的少額の資金で分散しながら債券投資できます。

特に個人で投資しにくい海外の社債も間接的に投資できます。

目次

債券の種類について

①国債

国が発行する債券です。

償還までの期間の長さで区分しています。

●短期債は、1年以内です。

●中期債は、1年程度〜5年程度です。

●長期債は、5年程度〜10年程度です。

●超長期債は、10年以上です。

 

②地方債

地方自治体が発行する債券です。

総務省が認めている都道府県や政令指定都市のみ公募債を発行します。

●銀行等引受債は、地方自治体が発行できる債券です。。

自治体と関係が深い特定の金融機関が引き受けます。

ちなみに、2003年までは縁故債として取り扱いしていました。

●ミニ公募債は、基本的に自治体が発行できる債券です。

別名は、住民参加型市場公募地方債です。

一般的に国債の利回りに上乗せして金利が決定します。

しかし、国債金利の低下によって発行する団体数や発行額は減少しています。

主に地方銀行や信用銀行が販売しています。

 

③政府関係機関債

根拠法によって発行する債券です。

主に日本政策金融公庫、預金保険機構、国際協力機構などが発行しています。

●政府保証債は、元利金の支払いを政府が保証する債券です。

●財投機関債は、政府保証が付かない債券です。

民間債の種類について

①社債

株式会社が発行する債券です。

 

②金融債

金融機関である商工中金(商工組合中央金庫です)、農林中金(農林中央金庫です)、

信金中金(信用中央金庫です)が根拠法によって、発行する債券です。

個人の預金ではなく、主に金融債で調達した資金を元てとして事業をしています。

 

③基金債

生命保険相互会社が発行する債券です。

生保は自己資本比率を保つ事が重要ですが、基金債は自己資本を算出できます。

高い金利を払って基金債を発行できるので、投資家に対して高利回りが多いです。

しかし、弁済順位が一般債務者に劣ります。

つまり、発行体の信用リスクがあります。

 

④投資法人債

不動産投資信託(REITです)が発行する債券です。

株式会社の株式に相当する投資証券の発行、

債券である投資法人債を発行して資金調達をします。

ちなみにREITは、不動産ファンドです。

債券の仕組みについて

①利付債

一般的な債券です。

決まった期日に利子が定期的に支払われる仕組みです。

●固定利付債は、利率が固定している債券です。

●変動利付債は、利率が変動する債券です。

 

②割引債

別名は、ゼロ・クーポン債です。

安価で販売している債券です。

定期的な利子がないです。

主に機関投資家向けに販売している国庫短期証券、外国債券、ストリップス債などです。

●ストリップス債は、債元本と利子を切り離して個別に割引債として販売している債券です。

債券の販売方法について

①公募債

不特定多数の一般投資家に募集をする債券です。

個人が買える公募債です。

しかし、発行条件や財務状況などの詳細な情報開示が必要です。

一般的に100万円からです。

●公募は、金融商品取引法によって、50人以上の購入見込み先に購入の声がけです。

 

②私募債

機関投資家を中心に引き受けをする債券です。

情報開示の必要がないです(少数の機関投資家に限定して募集する事が多いです)。

一般的に1億円からです。

債券市場に出回っているほとんどの債券は、私募式で発行しています。

債券市場は、私募債だけで大きな資金を調達できます。

●少人数私募債は、50人未満の購入見込み先に購入の声がけです。

ちなみに、機関投資家以外も可能です。

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