電流戦争について

電波周波数は、50Hz(ヘルツです)と60Hzがあります。

発電所の発電機の周波数が異なる理由は、発電機の採用の違いです。

つまり、直流送電と交流送電による電流戦争が生じました。

そして直流送電は、長距離で大容量の電気を送れます。

さらに交流送電は、機器に対応した電圧に調整して送れます。

目次

電流戦争について

1887年、アメリカ合衆国で電力の送電システムに議論がありました。

技術者として活動していたGeorge Westinghouse, Jr

(ジョージ・ウェスティングハウスです)さんと発明家として活動していた

Nikola Tesla(ニコラ・テスラです)さんによる交流送電派と

銀行家として活動していたJohn Pierpont Morgan

(ジョン・ピアポント・モルガンです)さんと発明家として活動していた

Thomas Alva Edison(トーマス・アルバ・エジソンです)さんに

よる直流送電派に分かれていました。

 

直流送電は、変圧器を活用して電圧の変換が容易にできません。

直流から交流への変換は容易ではないです。

現在は、交流送電が世界的に主流です。

鉄道は直流電化で仮装していますが、発電所からの送電は交流を使用しています。

変電所で直流に整流して各列車に供給しています。

過密ダイヤは、直流電流が低コストになるからです。

 

交流送電は、変圧器を活用して電圧の変換が容易にできます。

電線自体の抵抗によって送電する電流のロスは、電圧をより高くして抑える事で

発電所からの送電は高電圧で行われます。

家庭に配電する直前に家庭向けとして使用される電圧に下げる事ができます。

さらに直流送電が必要な電気器具の使用で交流から直流への変換も容易にできます。

日本の電源周波数について

1887年から直流送電を行っていた東京電燈と

1888年に設立して交流送電を行っていた大阪電燈との間で電流戦争が起きました。

 

関東地方は、東京電燈が直流送電を行っていましたが、

交流送電の優位性に応じて50Hz仕様のドイツ電機企業である

Allgemeine Elektricitäts-Gesellschaft(AEGです)の発電機を導入しました。

つまり、交流送電に転換しました。

 

関西地方は、関西電燈が60Hz仕様の米国総合電機企業であるGeneral Electric

(ゼネラル・エレクトリックです)の発電機を採用していました。

既に交流送電を行っていました。

 

日本各地の電力供給が集約された結果、

日本で東西の周波数が50Hzと60Hzに分かれました。

そして50Hzは、新潟県(糸魚川を境目として東側です)、群馬県、埼玉県、

山梨県、静岡県(富士川を境目として東側です)を含めた東側の都道府県です。

さらに60Hzは、新潟県(糸魚川を境目として西側です)、富山県、長野県、

静岡県(富士川を境目として西側です)を含めた西側の府県です。

ちなみに50Hzと60Hz混在地域は、境界付近にあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です