盆栽の用土について

盆栽の植え込み用土は、水持ち、通気性、水捌けの良い団粒構造が重要です。

隙間を埋めないように粒の大きさをできるだけ揃えていきます。

そして、微塵を取り除く事も大切です。

日頃の水やりで少しずつ用土が崩れて微塵が粒の間に詰まっていくと、水捌けが悪化します。

根詰まりを引き起こしやすくなるので、2年に1回程度は植え替えをします。

用土を新しくする事によって、盆栽の品質に貢献できます。

盆栽の用土について

①赤玉土極小粒

粒が固く、肥料持ちが良いので植え込みの基本用土です。

通気性、水捌け、水持ちに優れています。

極小粒が入手できない人は、小粒をふるい分けて小さな粒として利用します。

一般的に盆栽の植え込み用土は、赤玉土極小粒の単用が多いです。

 

②鹿沼土小粒

赤玉土よりも柔らかく、多孔質です。

水捌け、通気性、水捌けに優れています。

酸性を好むのでサツキの植え込みに適しています。

主に赤玉土を混ぜて使用します。

盆栽の植え込み用土として赤玉土極小粒3:鹿沼土小粒1の配合土パターンが多いです。

 

③竹炭

竹を焼いた炭を細かく砕いたタイプです。

通気性が優れています。

余分な水分を吸収するので加湿を嫌う松柏類の用土に利用されています。

根腐れ防止向けで有名です。

 

④水苔

湿原に生えている苔類を乾燥させたタイプです。

水捌け、通気性、水持ち、肥料持ちに優れています。

主に苔玉に使用できます。

苔の代わりに鉢土の表面に敷くと、乾燥防止に繋がります。

軽いので水気を絞ってから活用します。

 

⑤赤玉土小粒

水捌けの促進向けゴロ土です。

基本的に鉢底に薄く敷きます。

粒が固く、崩れにくいです。

品質にこだわる人は、植え込みの用土として活用できます。

 

⑥富士砂

別名は、化粧砂です。

火山灰の砂礫です。

通気性、水持ちが優れています。

加湿を嫌う盆栽の植え込み用土に混ぜて使用できます。

鉢土の表面に敷くと、モダン風のイメージに仕上がります。

 

⑦ケト土

水辺の植物が堆積した粘土質の黒い土です。

赤玉土を混ぜて、ツヤが出るまでこねて活用します。

石付け(石に付けて植えられたモノです)に活用できます。

 

⑧桐生砂

鹿沼土よりも通気性と水捌けに優れているタイプです。

加湿を嫌う松柏類は、鹿沼土の代わりに赤玉土に混ぜて使用します。

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