ミサイルの誘導システムについて
ミサイルは、誘導装置が搭載されています。
基本的にプログラム誘導、司令誘導、ホーミング誘導に分類されています。
そしてプログラム誘導は、ミサイルに内蔵されている記憶装置に目標まで
飛翔する為に最適な経路を記録させます。
司令誘導は、ミサイルを誘導する為の発射管制装置からミサイルに操舵装置が送信されて、
ミサイルの内臓した受信装置が受信してミサイルの操舵装置を作動させて
目標まで飛んで行きます。
ホーミング誘導は、ミサイルが目と頭脳があるので目標を見つけると、
遠くに行っても追跡します。
目次
ミサイルのプログラム誘導について
プログラム誘導は、発射されたミサイルが記憶されたプログラムに従って
操舵装置が作動して目標まで飛んで行く方式です。
一般的に目標が移動する場合に向いていないです。
具体例は、慣性誘導、GPS誘導、地形照合誘導です。
つまり、あらかじめ決められた経路を飛翔する為にミサイルはプログラムを記憶して
操舵信号に変えるだけの装置が内臓されているだけです。
低価格で設計する事ができます。
電波の送受信がないので、妨害に強いです。
●慣性誘導は、加速度計、レートジャイロを採用しています。
●GPS誘導は、衛星通信、ジャイロを採用しています。
●地形照合誘導は、電波高度計、ジャイロを採用しています。
ミサイルの司令誘導について
司令誘導は、標的の指令信号を受信する装置と操舵装置を内臓させただけです。
具体例は、目視線誘導、データリンク誘導、光ファイバー誘導、ビームライター誘導です。
ミサイル誘導の為に発射管制装置が必要です。
目標を見つける為のレーダー、司令する為の発信装置が必要になってくるからです。
低価格で設計する事ができます。
しかし、指令信号を発生する発射管制装置にコストが高くなります。
●目視線誘導は、通信線繰り出しを採用しています。
●データリンク誘導は、高速度相互データ通信を採用しています。
●光ファイバー誘導は、画像処理、光ファイバー繰り出しを採用しています。
●ビームライター誘導は、レーザー感知を採用しています。
ミサイルのホーミング誘導について
ホーミング誘導は、内臓した目と頭脳で判断しながら標的まで飛んでいく事ができます。
具体例は、パッシブ誘導、アクティブ誘導、セミアクティブ誘導です。
GPS信号を受信しながら目標に命中すると、ミサイルの誘導方式があります。
ちなみにGPS信号は、カーナビゲーションシステムと同様の仕組みです。
つまり、撃ちっぱなしが可能です。
あらかじめ目標までの地形を記憶させておく事によって、
飛翔中にレーダーで確認しながら目標に達する地形照合(TERCOMです)誘導もあります。
●パッシブ誘導は、画像処理、ミリ波、非冷却赤外感知を採用しています。
●アクティブ誘導は、電波、レーザー、ミリ波を採用しています。
●セミアクティブ誘導は、レーザー、電波、ミリ波を採用しています。