日本酒の歴史について
世界最古の酒であるワインは、紀元前8000年前頃から既に飲まれていました。
そして日本酒は、稲作が伝来した弥生時代以降に造られて始めた有説があります。
日本に酒が存在した事を示す最古の記録では、3世紀頃に登場した『魏志』倭人伝です。
3世紀の時点で、酒が広く普及していました。
しかし、酒の原料や醸造方法などの細かい情報は記されていません。
日本酒の歴史について
①縄文時代
長野県で発見された井戸尻遺跡から
ヤマブドウの種が入っていた土器が発見されました(酒の痕跡です)。
日本最古の酒は、ヤマブドウを自然発酵したワインやそれ以外の果実酒の可能性があります。
②弥生時代
稲作が伝来して、米による酒造りが始まった有説があります。
当時の酒は、にごり酒が主流でした。
③平安時代
964年に施行された法律集『延喜式』に現在とほぼ変わらない酒の製法が記載されています。
日本酒が確立した時代です(にごり酒と清酒の原型です)。
④室町時代〜江戸時代
にごり酒から清酒への移行がほとんど完了した時期です。
⑤明治時代
明治政府によって、日本酒造りの近代化が進められました(清酒です)。
酒造りの精度が飛躍的に高まりました。
⑥昭和時代
技術革新によって、高品質な日本酒が誕生しました。
政府が品質を監査する級別制度も生まれました。
具体例は特級酒などです。
⑦平成時代
米をしっかり磨いた吟醸酒がブームになりました。
欧米地域もブームが起きて、SAKEブランドが定着しました。
⑧令和時代
日本酒スタートアップなどの新規参入や日本酒に対する投資マネーが増加しました。
日本酒が飲まれなくなった事件について
日本酒の原料である米が、天候不順で不作になったり、
戦争が起きるなどの米の供給不足に陥った時期があります。
日本酒造りに支障が出て、日本酒の消費が低迷しました。
①日中戦争
1937年、酒や米が戦略物質に回されて、上質な酒が市場から消えました。
1938年、政府の命令で酒造米200万石が削減されて、日本酒の生産が半減しました。
②太平洋戦争(第2次世界大戦です)
1941年、米不足が深刻化して米が配給制になりました。
1943年、政府は日本酒の原料であるアルコールを添加できるように酒税法を改正しました。
ちなみに、酒も配給制に変更されました。
③終戦
食糧難によって、原料の米が圧倒的に不足していました。
しかし、酒の需要が増加したので質の低い闇酒や密造酒が横行しました。
④三増酒の生産が本格化
1949年、原料の米を節約する為にもろみにアルコールと糖類を添加して
量を3倍に増やした三増酒の生産を政府が奨励しました。
⑤洋酒の台頭
昭和時代、食の西洋化が進行してビール、ワイン、ウイスキーなどの洋酒が増えました。
日本酒の存在感が薄まっていく原因に繋がりました。
今後の日本酒について
洋酒の台頭によって危機感を覚えた蔵元が、美味しい日本酒造りを取り組みました。
現在は、多彩な風味の酒や全国どこでも楽しめるようにイベントを開催しています。
最近は、インターネットやSNS(コミュニケーション・サービスです)などを通じて
日本酒の存在感が回復傾向になってきています。
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