スピロヘータについて

哺乳類の腸内に生息しているスピロヘータは、

べん毛が体内にあるので螺旋状に回転しながら運動します。

一般的な細菌は、体の外側に伸びているべん毛を回転させる事で動きます。

そしてスピロヘータは、粘性が高いネバネバとした環境に対応しています。

つまり、速く動き回る事が可能な細菌です。

スピロヘータについて

スピロヘータは、螺旋状の形態をしたグラム陰性の細菌の総称です。

基本的に様々な感染症の原因に繋がります。

具体例は、歯周病、大腸感染症の腸管スピロヘータ症、性感染症の梅毒などです。

 

大きな特徴は、激しく伸び縮みします。

サイズ感は、0.1μm(マイクロメートルです)程度〜20μm程度です。

主な生息場所は、人間の口・腸内、犬や豚の体内、土、水、腐敗物の中などです。

 

スピロヘータは、歯周病患者さんの口内から検出される事があります。

プラーク(歯の表面に付着している細菌の塊です)から

スピロヘータが検出されるかどうかによって、歯周病の基準になります。

さらに歯周病は、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットにプラークが溜まる事で発症していきます。

ネバネバとしたプラークは、スピロヘータの環境に適しています。

●歯周ポケットは、炎症を起こして深くなった歯肉溝です。

一般的に3mm(ミリメートルです)以下の場合は、セルフケアで歯垢を取り去る事ができます。

つまり、歯ぐきの状態を改善できます。

しかし、4mm以上は歯周病の可能性が高くなっていきます。

ちなみに健康な歯ぐきの場合は、歯肉溝の深さが1mm程度~2mm程度です。

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