蜘蛛の糸について
蜘蛛の巣は、暴風にさらされたり、衝撃を与えても簡単に壊れないです。
頑丈な糸は、縦糸と横糸の絡み方によって、
蜘蛛の巣の1部が破れてたり、穴が広がりにくいです。
つまり、全体の1/10程度の糸を取り除くと、
逆に蜘蛛の巣の耐荷重は3%(パーセントです)程度〜10%程度増します。
ちなみに耐荷重は、重さに耐える事ができる最大の重量です。
そして、蜘蛛の糸が切れる段階は、直線的に引っ張られる事→たんぱく質が変性して
糸が引き伸ばされる事→衝撃を吸収して硬化する事→摩擦で切断する事です。
目次
蜘蛛の糸について
蜘蛛は、節足動物門鋏角亜門クモガタ綱クモ目に属する動物の総称です。
蜘蛛の糸は、大きな力で切れにくい強さと伸びても切れにくい柔らかさを兼ね揃えています。
特に同じ太さの場合は、絹糸の3倍以上の力でも切れないです。
ちなみにナイロン糸と比較すると、約2倍程度の強さがあります。
基本的に直線で帯状に硬く強い性質があります。
さらに螺旋状の部分が柔らかくて、伸びやすい性質です。
蜘蛛が出す糸は、主に巣の中心から外部へ向かって螺旋状に貼られている横糸、
巣の中央部位から車輪のスポーク風の放射状に伸びている縦糸です。
●横糸は、伸縮性が高く、湿り気があります(ベトベト感があります)。
●縦糸は、力学的強度が高く、乾いています(蜘蛛の巣の形状を支えています)。
縦糸と横糸で構成されている蜘蛛の巣は、それぞれの糸の性質を利用しています。
風が弱い時は、網目の張力を低下させます。
面積を広がる事によって、全体的な構造を保っています。
さらに限界まで負荷がかかった場合は、引っ張られた1部の糸だけを犠牲にする事もあります。
全体の構造を維持する事に繋がるからです。
ちなみに蜘蛛は、蜘蛛の巣を歩く時に粘り気がない縦糸を選んで移動します。
つまり、自分自身が蜘蛛の巣に引っかからないように自由に行動できます。
蜘蛛の糸の作り方について
①蜘蛛の内蔵でたんぱく質が丸まって粒子を形成します。
蜘蛛の糸のタンパク質は、硬い結晶と柔らかい非結晶で構成されています。
②管の中で粒子が1列に並んで細かい糸を生成します。
③細かい糸が約50本程度束ねられて、蜘蛛の糸ができます。
蜘蛛の巣の張り方について
①風に乗せて糸(橋糸です)を飛ばします。
枝や壁などにくっつけた後、往復して真ん中に戻ってぶら下がります。
②往復しながら1周、安定した場所に枠糸を固定します。
縦糸の基礎を形成する為です。
③粘り気のない足場系を中心に、中心部から外側に向かって緩く放射状に足場糸を張っていきます。
④粘り気がある横糸を外側から中心部に向かって張ります。
⑤足場糸を取り除いて完成です。